キヤノン、昇華型フォトプリンタ2機種、モニターサイズを大型化
キヤノンは5月17日、従来より大型のカラー液晶モニターを搭載した昇華型熱転写方式の小型フォトプリンタ「SELPHY CP750」「同 CP740」を6月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は「CP750」が1万8000円前後、「CP740」が1万3000円前後の見込み。
それぞれ06年に発売した「SELPHY CP730」「同 CP720」の後継機。液晶ディスプレイを「CP750」は2.0型から2.4型、「CP740」は1.5型から2.0型に大型化し、画像選択時や各種設定時の操作画面を見やすくした。また、操作ボタン上の表記言語を日本語にするなど、ユーザーインターフェイスを見直し、使い勝手を高めた。2・4・8面配置のフチなし印刷レイアウトや赤目補正などの新機能も盛り込んだ。
さらに上位モデル「CP750」は、新たに高速赤外線通信規格「IrSimple」に対応。赤外線通信によってカメラ付き携帯電話からワイヤレスでデータを受信し、プリントすることができる。別売りの充電式バッテリーパックを装着すれば、屋外での使用も可能。また、好きな色に写真をアレンジできる機能「マイカラー」に、従来の「くっきりカラー」「セピア」などに加え、画像の青・緑・赤色をそれぞれ強調して色鮮やかに印刷する「ポジフィルム」を追加した。
このほかの仕様はほぼ共通。19種類のメモリカードに対応したカードスロットを装備するほか、ダイレクトプリントの標準規格「PictBridge」に準拠し、パソコンを使わず、メモリカードやカメラからダイレクトにプリントできる。別売りのBluetoothユニットを装着すれば、Bluetooth対応機器からのワイヤレスプリントも可能。
印刷解像度は300×300dpi、インクは専用カセット(Y/M/C/オーバーコート)。用紙はLサイズ、ポストカードサイズ、カードサイズ、ワイドサイズの4種類に対応し、16:9で撮影した写真をワイドサイズの用紙に全面フチなし印刷することもできる。プリント速度はLサイズで約50秒、ポストカードサイズで約58秒。本体サイズは幅179.0×奥行き127.1×高さ63.0mm、重さは「CP750」が約960g、「CP740」が約940g。