キヤノン、照明の違いによる色の見え方を補正できる大判プリンタ2機種

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2007/05/15 16:47

 キヤノンは5月14日、大判インクジェットプリンタ「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」シリーズで、A1ノビ対応の「iPF6100」を6月上旬に、A2ノビ対応の「iPF5100」を7月に発売すると発表した。どちらも、照明の違いによって生じる色の見え方を補正する「環境光補正プリント」機能を装備する。税別価格は、「iPF6100」が34万8000円、「iPF5100」が27万8000円。

 キヤノンは5月14日、大判インクジェットプリンタ「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」シリーズで、A1ノビ対応の「iPF6100」を6月上旬に、A2ノビ対応の「iPF5100」を7月に発売すると発表した。どちらも、照明の違いによって生じる色の見え方を補正する「環境光補正プリント」機能を装備する。税別価格は、「iPF6100」が34万8000円、「iPF5100」が27万8000円。

 2機種とも、独自の次世代カラーマネジメント技術「Kyuanos(キュアノス)」を採用。この技術を用い、蛍光灯や白熱灯などの照明の違いによって生じる色の見え方を補正し、掲示場所に合わせて好ましい色で印刷できる「環境光補正プリント」機能を世界で初めて搭載した。

 環境光の判定方法は「Lighting Check Chart」を使った簡易判定と、X-Rite社の分光測色機「Eye-One」を用いて正確に測定したデータから環境光を判定するプロユーザー向けの方法の2通りから選択可能。「Lighting Check Chart」では、4つのパターンから最も好ましい色に見えたものを選択するだけで簡単に設定できる。なお、「環境光補正プリント」機能はWindowsのみ。

 インクシステムには、顔料インク「LUCIA(ルシア)」を採用した新12色顔料インクシステムを採用。ブラック、マットブラック、グレー、フォトグレーのモノクロ系の4色のインクを一新し、より粒状感の少ない画像表現の実現と、見る角度によって金属のような色が見られる「ブロンズ現象」の低減を図った。

 このほか、高精度なカラーキャリブレーション機能、約1インチ幅に各色2560ノズルを配列した高密度プリントヘッド技術「FINE」、各色130mlの大容量インクタンクなどを搭載する。「iPF6100」は、最大で全角10文字を8行まで表示できる大型液晶ディスプレイも装備した。「iPF5100」は、ロール給紙、上面と前面の2種類の手差し給紙、カセット給紙の4通りのマルチ給紙に対応する。

 また「imagePROGRAF」シリーズ向けオプションとして、プロ品位のポスターを簡単に作成できるソフト「PosterArtist 2007」を7月に発売する。仕上がりのイメージやテキスト、画像など、最小限の項目を入力するだけで、ポスターデザインを自動的に生成できるソフトで、独自のカラーマネジメント技術「Kyuanos」による「環境光補正プリント」機能も搭載する。税別価格は9万8000円。