TDK、米イメーションに記録メディア販売事業を360億円で売却
TDKは4月19日、磁気テープなどの記録メディアの販売事業を米イメーション・コーポレーション(ミネソタ州)に360億円で売却すると発表した。記録メディアの研究開発や製造部門は社内に残す一方、販売はOEM(相手先ブランドによる生産)に特化。今後は次世代DVD「ブルーレイディスク(BD)」やデータストレージを核として記録メディア事業を強化する。
今回の売却でTDKは、イメーションから336億円相当の普通株式と24億円を現金で受け取る。株式取得後、TDKはイメーションの発行済み株式の約17%を保有する筆頭株主となり、取締役1名を派遣できる。売却は07年7-9月に完了する予定で、売却後、TDKで販売やマーケティングに携わる従業員の一部はイメーションに移籍する。
一方で、TDKが製造する磁気テープ、記録型光ディスク、フラッシュメモリやアクセサリーなどでイメーションが「TDK」のブランドで販売することを許可する。また、イメーションへの記録メディアのOEM販売も継続する方針。