ジャストシステム、日本語テストの結果を発表、60代以上の男性が1位に
ジャストシステムは、パソコンや携帯電話から、クイズ形式で日本語のレベルを調べることができるテスト「ATOK & 一太郎presents 第二回 全国一斉! 日本語テスト」の結果を発表した。実施期間は1月10日から2月28日で、総受験者数は約33万人。
「漢字」「表記」「文法」「敬語」「マナー」「語彙」の6分野についてクイズ形式で参加者のレベルを判定するテストで、パソコン版の今回の総合平均点は100点満点中63.2点だった。
分野別の正解率は、「文法」に関する問題は80%、「マナー」は71.8%、「漢字」「表記」「敬語」は60%台だったが、「語彙」に関する問題は41.6%と低い水準となった。「語彙」の年代別ランキングでは、60代以上が1位となり、2位が50代、3位は40代と、年齢の高い世代が順に上位を占めた。
性別・年代別では、60代以上の男性が全体の総合平均点を7.9点上回る71.1点で第1位を獲得。「漢字」「敬語」「マナー」「語彙」の4分野でも1位となった。
今回のテストでは、文化審議会の敬語の指針で話題になった、「お店」「お食事」などの「美化語」が、ほかの敬語の問題よりも正解率が20-40%と低く、一般に浸透していないという結果も出た。この点について問題を作成した明鏡国語辞典編集委員の鳥飼浩二氏は「用語が定着するにはまだまだ時間がかかりそう」と話している。