日本HP、個人向けデスクトップPCを4年ぶりに発売、リビング向けPC試作機も
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月6日、4年ぶりに個人向けのデスクトップPCを発売した。リビングでの利用を想定し、デザインを重視したモデル2シリーズを販売する。リビング向けディスプレイ一体型デスクトップPCの試作機も披露。また個人向けのノートPCでも追加モデルを発表した。同社では「法人向けPCで持つ12%並のシェアを早期に獲得」(岡隆史・パーソナルシステムズ事業統括副社長執行役員)したい考え。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月6日、4年ぶりに個人向けのデスクトップPCを発売した。リビングでの利用を想定し、デザインを重視したモデル2シリーズを販売する。リビング向けディスプレイ一体型デスクトップPCの試作機も披露。また個人向けのノートPCでも追加モデルを発表した。同社では「法人向けPCで持つ12%並のシェアを早期に獲得」(岡隆史・パーソナルシステムズ事業統括副社長執行役員)したい考え。
デスクトップPCは、コンパクトタイプの「HP Pavilion Desktop PC s3000シリーズ」と、スリムタイプの「HP Pavilion Desktop PC v7000シリーズ」の2シリーズを販売し、いずれもCTO(注文生産)に対応。東京の昭島工場で生産する。ともにリビングでの使用を想定して、きょう体のカラーには「コンシューマーが家庭で求められている光沢のあるブラック」(リチャード・ウォーカー・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー)を採用した。HDD容量は80-500GBから選択でき、DVDスーパーマルチドライブ、15種類のメモリに対応したカードリーダーを装備。OSはWindows Vista Home Basic、Home Premiumから選ぶ。またインテル製かAMD製のCPUを搭載するモデルをそれぞれラインアップする。
「s3000シリーズ」では、CPUをインテル製の「Core 2 Duo」「Pentium 4」「Celeron D」から選択できる「HP Pavilion Desktop PC s3040jp/CT」と、AMD製の「Sempron 3500+」「Athlon 64×2」から選べる「HP Pavilion Desktop PC s3020jp/CT」を販売する。搭載メモリは512MB-2GBで選択でき、最小構成価格は6万9300円から。
一方「v7000シリーズ」では、CPUをインテル製の「Core 2 Duo」「Pentium D」「Pentium 4」「Celeron D」から選べる「HP Pavilion Desktop PC v7080jp/CT」と、AMD製「Sempron 3500+」「Athlon 64×2」から選べる「HP Pavilion Desktop PC v7060jp/CT」を販売。搭載メモリはインテル製CPU搭載モデルが512MB-4GB、AMD製CPU搭載モデルは512MB-2GB。最小構成価格はインテル製CPU搭載モデルが7万9800円から、AMD製CPU搭載モデルは7万4550円から。
あわせて、オプションの着脱式HDD「HP ポケット・メディア・ドライブ」も発売した。衝撃に強いアルミきょう体を採用し「s3000シリーズ」では専用スロットに差し込んで利用できる。「v7000シリーズ」でもUSB接続で利用可能可能。容量は120GBで価格は1万5750円。
ノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv6205/CT」は15.4インチでワイドタイプのウルトラクリアビュー液晶を採用。解像度は1280×800。CTOに対応しており、CPUはAMDの「Sempron 3500+」「Turion 64×2」から選べる。HDDは80-160GB、メモリも512MB-2GBで選択が可能。130万画素のウェブカメラやExpressCardスロットに内蔵可能な専用リモコンなども装備した。サイズは幅357×奥行き256×高さ43mmで、重さは約2.79kg。OSはWindows Vista Home Basic、Home Premiumから選択可能。電源にはリチウムイオンバッテリーを使用し、約3時間の使用が可能。最小構成価格は7万7700円から。
そのほか、個人向けパソコンで目玉となるリビング向けディスプレイ一体型デスクトップPC「HP TouchSmart PC」の試作機も発表した。タッチパネル付きの19インチワイドブライトビュー液晶と、HPが開発した独自ソフトを搭載し、画面に触れるだけでソフトが起動できる。スケジュールを登録やデジカメ画像の編集やプリントも指1本で行える。手書き入力やペン入力にも対応する。
試作機ではCPUにAMDの「Turion 64×2」を採用。HDDは320GBで、メモリは2GB。130万画素のウェブカメラやFM/TVチューナーなども搭載する。「HP ポケット・メディア・ドライブ」のスロットも備えた。価格は未定。HPでは日本を含めた全世界で今秋にも発売する。
日本HPでは米HPがコンパックとの合併を機にビジネス分野の見直しを行い、4年前に個人向けデスクトップPC市場から撤退していた。しかし、「ムダな在庫を持たずに済むように流通在庫のコントロールが可能になったことと、ここ2年間で戦略の練り上げられたことで機が熟した」(岡副社長執行役員)として、再び参入することにした。
現在、個人向けPC市場ではデスクトップPCとノートPCの販売台数比率はほぼ7対3(「BCNランキング」2月月次データ)。ノートPCを購入するユーザーが圧倒的に多い中、あえて個人向けにデスクトップPCも投入することについて、山下淳一・パーソナルシステムズ事業統括モバイル&コンシューマビジネス本部長は、「ノートだけでなくデスクトップも揃えることで、初めてHPの個人向けパソコンのブランド力が確保できる」と狙いを語ったうえで、「デスクトップパソコンは、まだまだ魅力的で大きな市場」と述べた。
また、シャープがパソコン機能付き液晶テレビ「インターネットAQUOS」で、小型液晶モデルを投入するなど、家電メーカーとパソコンメーカー間で、リビングや個室の陣取り合戦が始まっている。こうした動向について山下本部長は「我々もこれからいろいろと考える必要がある」として、今後テレビ機能などを強化する考えも明らかにした。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月6日、4年ぶりに個人向けのデスクトップPCを発売した。リビングでの利用を想定し、デザインを重視したモデル2シリーズを販売する。リビング向けディスプレイ一体型デスクトップPCの試作機も披露。また個人向けのノートPCでも追加モデルを発表した。同社では「法人向けPCで持つ12%並のシェアを早期に獲得」(岡隆史・パーソナルシステムズ事業統括副社長執行役員)したい考え。
デスクトップPCは、コンパクトタイプの「HP Pavilion Desktop PC s3000シリーズ」と、スリムタイプの「HP Pavilion Desktop PC v7000シリーズ」の2シリーズを販売し、いずれもCTO(注文生産)に対応。東京の昭島工場で生産する。ともにリビングでの使用を想定して、きょう体のカラーには「コンシューマーが家庭で求められている光沢のあるブラック」(リチャード・ウォーカー・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー)を採用した。HDD容量は80-500GBから選択でき、DVDスーパーマルチドライブ、15種類のメモリに対応したカードリーダーを装備。OSはWindows Vista Home Basic、Home Premiumから選ぶ。またインテル製かAMD製のCPUを搭載するモデルをそれぞれラインアップする。
「s3000シリーズ」では、CPUをインテル製の「Core 2 Duo」「Pentium 4」「Celeron D」から選択できる「HP Pavilion Desktop PC s3040jp/CT」と、AMD製の「Sempron 3500+」「Athlon 64×2」から選べる「HP Pavilion Desktop PC s3020jp/CT」を販売する。搭載メモリは512MB-2GBで選択でき、最小構成価格は6万9300円から。
一方「v7000シリーズ」では、CPUをインテル製の「Core 2 Duo」「Pentium D」「Pentium 4」「Celeron D」から選べる「HP Pavilion Desktop PC v7080jp/CT」と、AMD製「Sempron 3500+」「Athlon 64×2」から選べる「HP Pavilion Desktop PC v7060jp/CT」を販売。搭載メモリはインテル製CPU搭載モデルが512MB-4GB、AMD製CPU搭載モデルは512MB-2GB。最小構成価格はインテル製CPU搭載モデルが7万9800円から、AMD製CPU搭載モデルは7万4550円から。
あわせて、オプションの着脱式HDD「HP ポケット・メディア・ドライブ」も発売した。衝撃に強いアルミきょう体を採用し「s3000シリーズ」では専用スロットに差し込んで利用できる。「v7000シリーズ」でもUSB接続で利用可能可能。容量は120GBで価格は1万5750円。
ノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv6205/CT」は15.4インチでワイドタイプのウルトラクリアビュー液晶を採用。解像度は1280×800。CTOに対応しており、CPUはAMDの「Sempron 3500+」「Turion 64×2」から選べる。HDDは80-160GB、メモリも512MB-2GBで選択が可能。130万画素のウェブカメラやExpressCardスロットに内蔵可能な専用リモコンなども装備した。サイズは幅357×奥行き256×高さ43mmで、重さは約2.79kg。OSはWindows Vista Home Basic、Home Premiumから選択可能。電源にはリチウムイオンバッテリーを使用し、約3時間の使用が可能。最小構成価格は7万7700円から。
そのほか、個人向けパソコンで目玉となるリビング向けディスプレイ一体型デスクトップPC「HP TouchSmart PC」の試作機も発表した。タッチパネル付きの19インチワイドブライトビュー液晶と、HPが開発した独自ソフトを搭載し、画面に触れるだけでソフトが起動できる。スケジュールを登録やデジカメ画像の編集やプリントも指1本で行える。手書き入力やペン入力にも対応する。
試作機ではCPUにAMDの「Turion 64×2」を採用。HDDは320GBで、メモリは2GB。130万画素のウェブカメラやFM/TVチューナーなども搭載する。「HP ポケット・メディア・ドライブ」のスロットも備えた。価格は未定。HPでは日本を含めた全世界で今秋にも発売する。
日本HPでは米HPがコンパックとの合併を機にビジネス分野の見直しを行い、4年前に個人向けデスクトップPC市場から撤退していた。しかし、「ムダな在庫を持たずに済むように流通在庫のコントロールが可能になったことと、ここ2年間で戦略の練り上げられたことで機が熟した」(岡副社長執行役員)として、再び参入することにした。
現在、個人向けPC市場ではデスクトップPCとノートPCの販売台数比率はほぼ7対3(「BCNランキング」2月月次データ)。ノートPCを購入するユーザーが圧倒的に多い中、あえて個人向けにデスクトップPCも投入することについて、山下淳一・パーソナルシステムズ事業統括モバイル&コンシューマビジネス本部長は、「ノートだけでなくデスクトップも揃えることで、初めてHPの個人向けパソコンのブランド力が確保できる」と狙いを語ったうえで、「デスクトップパソコンは、まだまだ魅力的で大きな市場」と述べた。
また、シャープがパソコン機能付き液晶テレビ「インターネットAQUOS」で、小型液晶モデルを投入するなど、家電メーカーとパソコンメーカー間で、リビングや個室の陣取り合戦が始まっている。こうした動向について山下本部長は「我々もこれからいろいろと考える必要がある」として、今後テレビ機能などを強化する考えも明らかにした。