富士フイルムなど、デジタル画像管理規格「EVERPLAY」の管理をOSTAへ移管
富士フイルム、イーストマン・コダック、コニカミノルタフォトイメージングの3社と、光ディスクに関する技術的な仕様を提案する業界団体OSTA(Optical Storage Technology Association)は2月27日、デジタル画像管理規格「EVERPLAY」のライセンス管理と普及推進をOSTAに移管することで合意したと発表した。
3社は、04年からPASS(Picture Archiving and Sharing Standard)規格(仮称)として、デジタル画像管理規格の策定に取り組んできた。06年2月の規格完成にともない正式名称を「EVERPLAY」に決定。無償ライセンスを開始した。
「EVERPLAY」は、画像データにIndexファイルとAlbumファイルを加えるだけのXMLで記述されたシンプルで拡張性のある構造となっており、同規格が普及することで、デジタルカメラで撮影した画像をリビングの薄型テレビで鑑賞したり、DVDなどの記録媒体にアルバムとして保存した画像を簡単に共有できるようになる。また、大量のデジタル画像をすばやく検索したり、容易に保管できるようになるため、画像資産の保護や互換性の確保にもつながるという。
今後3社は、OSTAを通じて写真業界、PC業界、家電業界などに対して「EVERPLAY」規格の採用を積極的に働きかけ、各業界での国際標準化を目指す。