東芝、普及機タイプのHD DVDプレーヤーを12月に発売、4万9800円で

ニュース

2006/11/15 21:19

 東芝は11月15日、HD DVDプレーヤー2機種を12月下旬に発売すると発表した。普及機の「HD-XF2」、上位機種の「HD-XA2」をラインアップ。価格はともにオープンで、実勢価格は「HD-XF2」が4万9800円前後、「HD-XA2」は11万円前後の見込み。普及機タイプのプレーヤーを市場に投入することで「ハイビジョンと次世代DVDのHD DVDを急速に普及させる」(藤井美英・執行役上席常務・デジタルメディアネットワーク社社長)狙い。

 東芝は11月15日、HD DVDプレーヤー2機種を12月下旬に発売すると発表した。普及機の「HD-XF2」、上位機種の「HD-XA2」をラインアップ。価格はともにオープンで、実勢価格は「HD-XF2」が4万9800円前後、「HD-XA2」は11万円前後の見込み。普及機タイプのプレーヤーを市場に投入することで「ハイビジョンと次世代DVDのHD DVDを急速に普及させる」(藤井美英・執行役上席常務・デジタルメディアネットワーク社社長)狙い。


 2機種ともにHDMI端子を装備し、対応の薄型テレビなどと接続すれば、信号を劣化することなくデジタル出力でハイビジョン映像が楽しめる。本編映像画面を映しながら特典映像などをサブ画面として表示する「PinP(ピクチャーインピクチャー)」機能、画面に画像付きチャプターメニューを表示し、見たい部分に飛ぶことができる「ポップアップ・メニュー」機能も搭載。


 オーディオ機能では次世代サラウンドフォーマットに対応し、ドルビーデジタルプラス、ドルビーTrueHD、DTS-HDの再生が可能。また、HDMI端子からPCM5.1chの出力もできる。再生可能なディスクはHD DVD-ROM、HD DVDツインフォーマットディスク、DVDビデオ、DVD-R、DVD-RW、音楽CD、CD-R/-RW。録画用の「HD DVD-R」の再生はファームウェアのバージョンアップで対応する。

 DVDソフトの再生機能では「HD-XA2」が720p、「HD-XA2」は1080i、720pのアップコンバート機能を装備。従来画質の映像をハイビジョン並の高画質に変換して視聴できる。「HD-XA2」ではD端子やコンポーネント端子でテレビと接続した場合でもハイビジョン映像を4倍にオーバーサンプリングするコンバーターを搭載し、映像のノイズを抑えるようにした。

 HD DVD対応ソフトは、パラマウントやワーナー・ホーム・ビデオ、ポニーキャニオンなどが順次発売。日本が70、米国が170、欧州は40、豪州で20タイトルが販売され、年末までには300タイトルが揃う予定だ。


 藤井執行役上席常務はプレーヤーの発売の狙いについて「普及機のプレーヤーでユーザーに(HD DVDを)認知してもらうため」と説明。「新しい機器の立ち上げ時期にはコンテンツ会社と力を合わせて市場を開拓することが重要。今はプレーヤーに注力する」と述べた。

 加えて、「HD DVDは、映像再生中にサブ映像が同時に視聴できる『ピクチャーインピクチャー』、DVDとのツインフォーマットといったブルーレイディスク(BD)ない大きな特徴がある」とHD DVDのメリットを強調した。

 また、レコーダーの普及機の発売については「部品・生産コストでなかなか価格を下げることは難しい」とした上で、「レコーダーの主戦場は来年で、その頃には期待できる製品が出せる。HDD-DVDレコーダーも持っていない人がターゲットになる。価格も来年の新製品では難しいが最終的には5-10万円程度まで下げたい」と述べた。