日本SGI、3・4次元の人体モデルデータソフト、慈恵医大と共同開発
日本SGI(和泉法夫社長)と東京慈恵会医科大学は、高度な3・4次元の人体モデルデータをパッケージ化したソフト「Virtual Anatomia(バーチャルアナトミア)Ver.1.0」を発売した。大学など研究・教育分野向けに販売する。税別価格は通常版が135万7000円、アカデミック版が95万円。
日本SGIと慈恵医大の高次元医用画像工学研究所が共同研究を進めてきた、バーチャル・リアリティ技術を応用した人体の高度な医療用画像データ処理とモデリングの成果をソフトウェア化した。
人体モデルのコンテンツは、MRI(磁気共鳴画像)で健常な被験者を計測し、収集した生体データから主要な解剖学的要素を抽出。そのデータを使って421個の定量的な表面モデルを作成、モデルを組み合わせることで、全身構造を構築した。数種類の全身運動のモーションキャプチャデータも収録しており、そのデータで人体の動きを見る「全身骨格モデルデータ」も利用することができる。
また、断面から内部を自由に表示する機能など、基本的な表示操作をユーザーがすぐに行えるビューアー機能を用意。数種類のビューア機能と高度な人体モデルデータと組み合わせ、人体の構造の表示だけではなく、各パーツを研究用に取り出して利用できるようにした。