キヤノン、インク・用紙一体カートリッジ採用の昇華型写真用小型プリンタ
キヤノンは、コンパクトフォトプリンタ「SELPHY ES」シリーズの第1弾として、PCレスで写真をプリントできる昇華型熱転写方式の「SELPHY ES1」を11月中旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は2万5000円前後の見込み。
コンパクトフォトプリンタ用の消耗品に、インクと用紙を一体にしたカートリッジ「Easy Photo Pack(イージーフォトパック)」を初めて採用。インクや用紙のセッティングのわずらわしさを大幅に軽減した。1つのカートリッジで最大50枚の連続プリントが可能。
2.5型の高精細・チルト式カラー液晶モニターを搭載し、画像を最大10倍までに拡大表示できる。このため、ピントや人物の表情などを事前に確認してから印刷できる。また、映像エンジン「DIGIC II」と新開発のプリントヘッド熱制御システムを搭載し、昇華型熱転写方式の特長である豊かな階調性を活かし、色鮮やかにくっきりと印刷する。
このほか、「赤目補正機能」、逆光やフラッシュの光量不足など、露出が不適切な画像も最適な明るさに自動補正する「自動レベル補正」機能などを搭載。また、プリンタでの簡単操作だけでカレンダーやアルバムなどの凝ったレイアウトを利用できる「おたのしみ印刷」機能、画像の一部、または全体の色合いを変更して印刷する「マイカラー」機能も備えた。
本体サイズは幅199.0×奥行き176.7×高さ113.3mm、重さ約2065g。同社のフォトプリンタとしては初めて縦型デザインを採用した。持ち運びができるようキャリングハンドルを装備し、オプションの充電式バッテリー「NB-ES1L」を利用することで、電源のない屋外でもの利用にも対応する。