日本産業デザイン振興会、グッドデザイン賞を決定、eneloopなどが受賞
日本産業デザイン振興会は10月2日、創設50周年を迎えたグッドデザイン賞(Gマーク)の06年度受賞結果を発表した。応募は「商品デザイン部門」「建築・環境デザイン部門」「コミュニケーションデザイン部門」「新領域デザイン部門」の4つのカテゴリで受け付け、2918件の審査対象に対して、グッドデザイン賞「ベスト15」「エコロジーデザイン賞」「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞」など、合計1034件の受賞を決定した。
特に優れたデザインに贈られるグッドデザイン賞「ベスト15」は、06年度グッドデザイン大賞候補となるもの。10月25日に開催する大賞選出・表彰式でグッドデザイン賞受賞者と審査委員の投票で、「グッドデザイン大賞」を決定する。同時に、大賞を受賞した1件以外の残り14件は「グッドデザイン金賞」となる。
グッドデザイン賞「ベスト15」は、三洋電機の充電式ニッケル水素電池「eneloop」、単3・単4形対応充電器「NC-TG1」や、ニコン/ニコンビジョンの顕微鏡「ニコン ネイチャースコープ ファーブル フォト」、ソニーの携帯型リニアPCMレコーダー「PCM-D1」などが「商品デザイン部門」で受賞。新領域デザイン部門では、ウィルコムの「『SIM STYLE』SIM STYLE から始まる新しいケータイの可能性」も受賞した。
環境や資源の活用に配慮し、自然や都市景観、生活環境との調和を実現したものを表彰する「エコロジーデザイン賞」は、リコーの・デジタルカラー複合機用トナー「RICOH imagio トナー タイプC2」、産業技術総合研究所のアイミュレットLA竹外装による無電源光音声情報端の2件が受賞。このほか、「ユニバーサルデザイン賞」「インタラクションデザイン賞」「日本商工会議所会頭賞」が各2件ずつ、「ロングライフデザイン賞」が31件が選ばれた。
さらに、各部門の中小企業の商品、建築、環境の中で、特に優れているものを表彰する「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞」には、鈴木楽器製作所の木製10穴ハーモニカ・ピュアハープ「MR-550」、イワタデザインの「目にやさしいキーボード ROUSB20-BK」など10件が選ばれた。また、「審査委員長特別賞」は、韓国のデザイン業界の競争力を強化するため、サムスン電子が産学連携して人材育成を支援する「サムスン・デザインメンバーシップ・プログラム」が受賞した。
同会では、アマゾンが運営するオンラインショップ「Amazon.co.jp」と連携し、1500アイテム以上のグッドデザイン賞受賞商品を取り扱う「グッドデザイン賞ストア」を同日オープンしたとも発表した。さらに、インターネット総合情報サイト「Yahoo! JAPAN」上で、グッドデザイン賞50周年を記念したコラボレーション企画「グッドデザイン50周年記念特集 on Yahoo! Japan」を11月30日まで展開。グッドデザイン賞歴代受賞アイテムを、カテゴリ別、年代順に購入できるショッピングページも用意する。