松下電器など3社、文庫サイズの読書端末「Words Gear」を発売
松下電器産業(大坪文雄社長)、角川モバイル(佐藤辰男社長)、東京放送(TBS、井上弘社長)の3社は9月26日、電子書籍事業を行う共同出資会社「ワーズギア」を10月2日に設立すると発表した。新会社は読書端末「Words Gear(ワーズギア)」の販売を中心に、PC、読書端末、携帯電話用コンテンツ配信サービスを展開していく。
「Words Gear」は、5.6インチのタッチパネルを搭載した文庫サイズの携帯型端末。PCでダウンロードした電子書籍データをSDメモリーカードに記録して閲覧する。書籍データだけではなく、音楽、静止画像、動画などのデジタルコンテンツにも対応する。
ディスプレイは最大解像度1024×600ドット(SVGA)のカラーディスプレイを採用。松下電器が独自開発した触れた箇所を感知する「Eセンサー」を搭載しており、押し込むことなく、なぞるだけで操作できる。文字サイズは5段階に調節可能。画面が上下反転する機能を搭載しており、左右どちらの手でも持つことができる。
本体サイズは幅105×高さ152×厚さ28.4mm、重さ325g。書籍閲覧で約6時間の連続再生ができるリチウムイオン電池を内蔵する。端末は松下電器が生産し、ワーズギアが販売を行う。11月を目標に年内に販売する予定で、価格はオープン。実勢価格は4万円前後の見込み。
また、ワーズギアではPC、「Words Gear」向けの電子書籍販売サイト「最強☆読書生活」を10月2日にオープンする。小説やコミック、グラビアなどを配信。そのほか、電子書籍向けのオリジナルコンテンツ、音声・映像を使ったマルチメディアコンテンツの制作・配信も行う。サイトの月額利用料金は無料。コンテンツ料金は既存書籍のデータの場合、書籍の70%ほどの価格になる予定。