日立、60V型のフルHDプラズマテレビ投入、「Wooo」10000シリーズで
日立製作所は9月26日、地上・BS・CS110度デジタルチューナー内蔵プラズマテレビ「Wooo(ウー)」の60V型と50V型の新製品を発表した。60V型には、同社初のフルハイビジョン(フルHD)パネルを搭載した。
日立製作所は9月26日、地上・BS・CS110度デジタルチューナー内蔵プラズマテレビ「Wooo(ウー)」の60V型と50V型の新製品を発表した。60V型には、同社初のフルハイビジョン(フルHD)パネルを搭載した。
10月から量産を開始する富士通日立プラズマディスプレイの42V、50V、85V型パネル製造工場、三番館製パネルを採用し、「50V型以上の拡大と高精細化を進める」(江幡誠・執行役常務ユビキタスプラットフォームグループ長&CEO)ための戦略商品と位置付けるモデルで、国内をはじめ、世界でのシェア拡大を狙う。
60V型「W60P-XR10000」は、同社のプラズマテレビで初めて水平1920×垂直1080画素のフルHDパネルを搭載したモデル。輝度は1000cd/m2、コントラスト比は5000:1。250GBのHDDを内蔵する。高圧縮技術「XCodeHD」を採用することで、500GB相当の録画が可能で、地上・BSデジタルハイビジョン画質のTSE2モードで50時間の録画ができる。デジタルチューナーは2基装備する。また、13.5W+13.5Wのデジタルアンプと着脱可能なセパレートタイプのスピーカーをもっており、別売りのスタンドを使ってテレビから離して設置することができる。
50V型は、250GBのHDD内蔵の「W50P-HR10000」とHDDなしの「W50P-10000」の2機種をラインアップ。2モデルともに水平1280×垂直1080画素のプラズマパネルを搭載した。水平方向の画素数を従来よりも増やし、高精細化を図った。また、放電ガス組成の変更などの改良で、1300cd/m2と業界最高クラスの高輝度と10000:1の高コントラスト比を実現した。サイズは同社の40V型プラズマと124cmと同じ幅にし、コンパクトに仕上げた。「W50P-HR10000」でも「XCodeHD」を採用しており、「W60P-XR10000」同様の録画機能を備える。
3モデルともに画像のノイズを抑えながら映像の奥行き感やきらめき感などの質感を表示できる技術を盛り込んだ画像処理回路「Picture master HD」を搭載。また、モニター、スタンド、スピーカーの側面を斜めにカットし、テレビの薄さを強調するデザインコンセプト「Cutting edge Design」を採用した。
「W60P-XR10000」は12月下旬、「W50P-HR10000」は11月中旬、「W50P-10000」は11月下旬に発売する。価格はすべてオープン。実勢価格は「W60P-XR10000」は95万円前後、「W50P-HR10000」が55万円前後、「W50P-10000」は50万円前後の見込み。
今回発表した製品でフルHD対応は60V型のみがだが、「50V型は07年の早い時期発売の予定。また、すでに発表しているフルHDの42V型については、パネルの量産を07年春に開始するため、07年夏には発売できる」(ユビキタスプラットフォームグループマーケティング本部の吉野正則氏)とした。
発表会で、江幡誠・執行役常務は「当社は画面の大型化と垂直1080画素以上のハイビジョン、HDD搭載の機能性、ネットワーク対応を拡大する」と今後のテレビ事業戦略を表明。08年で50V型以上のプラズマの販売構成比率を40%以上に引き上げることも明らかにした。
また、薄型テレビの価格下落については「W杯以後の価格下落は予想以上。これからはプラズマのボリュームゾーンである40インチ台が液晶との価格競争になるため、何パーセントではなく、半分程度までコストダウンを進め、価格で勝負する」と述べた。フルHD対応のプラズマでは松下が50、58、65、103V型を先行して発売しているが、「まずは60V型でフルHDが市場でどれくらい必要とされているかを見極めたい」と話した。
一方、同社の37V以下の薄型テレビ戦略を担う液晶テレビ事業については「今後、(液晶パネル製造で)他社と組んだり、OEM(相手先ブランドによる生産)などは考えているが、撤退はしない」と強調。「(液晶パネルを製造する子会社の)IPSアルファは事業を拡大し、2010年には世界シェアで7%を取る」と自信を見せた。
日立製作所は9月26日、地上・BS・CS110度デジタルチューナー内蔵プラズマテレビ「Wooo(ウー)」の60V型と50V型の新製品を発表した。60V型には、同社初のフルハイビジョン(フルHD)パネルを搭載した。
10月から量産を開始する富士通日立プラズマディスプレイの42V、50V、85V型パネル製造工場、三番館製パネルを採用し、「50V型以上の拡大と高精細化を進める」(江幡誠・執行役常務ユビキタスプラットフォームグループ長&CEO)ための戦略商品と位置付けるモデルで、国内をはじめ、世界でのシェア拡大を狙う。
60V型「W60P-XR10000」は、同社のプラズマテレビで初めて水平1920×垂直1080画素のフルHDパネルを搭載したモデル。輝度は1000cd/m2、コントラスト比は5000:1。250GBのHDDを内蔵する。高圧縮技術「XCodeHD」を採用することで、500GB相当の録画が可能で、地上・BSデジタルハイビジョン画質のTSE2モードで50時間の録画ができる。デジタルチューナーは2基装備する。また、13.5W+13.5Wのデジタルアンプと着脱可能なセパレートタイプのスピーカーをもっており、別売りのスタンドを使ってテレビから離して設置することができる。
50V型は、250GBのHDD内蔵の「W50P-HR10000」とHDDなしの「W50P-10000」の2機種をラインアップ。2モデルともに水平1280×垂直1080画素のプラズマパネルを搭載した。水平方向の画素数を従来よりも増やし、高精細化を図った。また、放電ガス組成の変更などの改良で、1300cd/m2と業界最高クラスの高輝度と10000:1の高コントラスト比を実現した。サイズは同社の40V型プラズマと124cmと同じ幅にし、コンパクトに仕上げた。「W50P-HR10000」でも「XCodeHD」を採用しており、「W60P-XR10000」同様の録画機能を備える。
3モデルともに画像のノイズを抑えながら映像の奥行き感やきらめき感などの質感を表示できる技術を盛り込んだ画像処理回路「Picture master HD」を搭載。また、モニター、スタンド、スピーカーの側面を斜めにカットし、テレビの薄さを強調するデザインコンセプト「Cutting edge Design」を採用した。
「W60P-XR10000」は12月下旬、「W50P-HR10000」は11月中旬、「W50P-10000」は11月下旬に発売する。価格はすべてオープン。実勢価格は「W60P-XR10000」は95万円前後、「W50P-HR10000」が55万円前後、「W50P-10000」は50万円前後の見込み。
今回発表した製品でフルHD対応は60V型のみがだが、「50V型は07年の早い時期発売の予定。また、すでに発表しているフルHDの42V型については、パネルの量産を07年春に開始するため、07年夏には発売できる」(ユビキタスプラットフォームグループマーケティング本部の吉野正則氏)とした。
発表会で、江幡誠・執行役常務は「当社は画面の大型化と垂直1080画素以上のハイビジョン、HDD搭載の機能性、ネットワーク対応を拡大する」と今後のテレビ事業戦略を表明。08年で50V型以上のプラズマの販売構成比率を40%以上に引き上げることも明らかにした。
また、薄型テレビの価格下落については「W杯以後の価格下落は予想以上。これからはプラズマのボリュームゾーンである40インチ台が液晶との価格競争になるため、何パーセントではなく、半分程度までコストダウンを進め、価格で勝負する」と述べた。フルHD対応のプラズマでは松下が50、58、65、103V型を先行して発売しているが、「まずは60V型でフルHDが市場でどれくらい必要とされているかを見極めたい」と話した。
一方、同社の37V以下の薄型テレビ戦略を担う液晶テレビ事業については「今後、(液晶パネル製造で)他社と組んだり、OEM(相手先ブランドによる生産)などは考えているが、撤退はしない」と強調。「(液晶パネルを製造する子会社の)IPSアルファは事業を拡大し、2010年には世界シェアで7%を取る」と自信を見せた。