シャープ、受信したFAXをメールに自動転送できるFAX複合機
シャープは9月21日、ネットワーク機能を強化したファクシミリ複合機「見楽る(ミラクル)」6機種を10月20日から順次発売すると発表した。業界で初めて、受信したFAXを指定のメールアドレスに自動転送できる「FAX to E-mail」機能を搭載したのが特徴。価格はすべてオープン。
4.3型のASVカラー液晶搭載モデル、カラー液晶とADF(原稿搬送装置)搭載モデル、カナ液晶搭載モデルの3タイプを用意し、それぞれ子機1台/子機2台の2モデルを販売する。
全機種とも、FAX、カラーコピー、プリンタ、スキャナなどの機能を搭載しており、なかでもFAX機能とネットワークに接続したPCとの連携を強化した。「FAX to E-mail」機能に加え、PCで作成した文書を直接FAX送信できる機能を搭載、送受信するFAXデータをPCで確認・管理できる。
インクジェットプリンタは、カラーインクとフォトインク、顔料系黒インクを使い分けられる6色/4色インクカートリッジに対応。印刷解像度は最大4800×1200dpiで、出力スピードは、モノクロ毎分26枚、カラー毎分24枚。コピー機能では、新たに「高速カラーコピーモード」を搭載し、A4カラー原稿1枚を従来の半分の約19秒でコピーできる。さらに、カラー液晶搭載モデルでは、高速赤外線通信「IrSimple」機能を搭載し、携帯電話からデータをワイヤレスで送信して写真を印刷可能。きれいで見やすい液晶画面でFAXも写真も見てからプリントできる。
親機と子機の間の無線通信に2.4GHzのデジタル無線方式を用い、低音から高音までノイズが少ない「クリアな音質」で通話が可能。また、「周波数ホッピング(高速切替)方式」を採用することで、子機での通話を盗聴されにくくした。ボタンを押す直前の45秒間の通話を録音できる「戻って録音」機能や、あらかじめ登録した番号以外の電話は着信音を鳴らさずに留守応答する「選んで着信」機能など、迷惑電話対策機能も充実している。
実勢価格と発売日は、カラー液晶搭載の「UX-MF50CL」(子機1台)が4万2800円前後、「UX-MF50CW」(子機2台)が5万800円前後の見込みで10月20日。カラー液晶とADF搭載の「UX-MF60CL」(子機1台)が5万800円前後、「UX-MF60CW」(子機2台)が5万8800円前後の見込みで11月30日。カナ液晶搭載の「UX-MF25CL」(子機1台)は3万5800円前後で10月20日、「UX-MF25CW」(子機2台)は4万3800円前後で10月27日。