NTTドコモ、BlackBerry端末を9月下旬に発売、法人向け対応サービスも開始
NTTドコモは9月19日、カナダのResearch In Motion(RIM、マイク・ラザリディス社長兼共同CEO)のPDA(携帯情報端末)「BlackBerry 8707h」を9月26日に発売し、ソリューションを利用するための対応サービス「BlackBerry ネットワークサービス」を同日から開始すると発表した。端末、サービスとも法人限定で、同社の法人営業部門がシステム販売する。
「BlackBerry 8707h」は、第3世代携帯電話(3G)の「W-CDMA」と、欧州などで普及している2.5G「GSM/GPRS」の2方式に対応したBlackBerry端末。ドコモの国際ローミングサービスを契約することで、国内外で音声通話とデータ通信が行える。NTTドコモは、今年6月、RIMとBlackBerry端末の導入で合意していたが、具体的な機種名や仕様は未定だった。
端末本体にはパソコンと同じ配列のキーボード、横320ドット×縦240ドットのQVGA液晶をディスプレイを装備。メーラー、アタッチメント・ビューアー、スケジューラ、アドレス帳、メモ帳、計算機、ウェブブラウザなどのアプリケーションを搭載する。日本語入力には対応していないが、BlackBerry用日本語入力ソフトを利用することで、メール機能で日本語の入力が可能になる。
サイズは高さ110×幅69.5×厚さ19.5mm、重さが139.8g。連続待ち受け時間は3G使用時で約400時間、GSMで約400時間。連続通話時間は3Gで約165分、GSMは約300分。
「BlackBerry ネットワークサービス」は、FOMAの通信ネットワークを利用し、企業内のグループウェアとBlackBerry端末を連携させるソリューション「BlackBerry Enterprise Solution」を利用できるようにするサービス。料金は月額5985円で、FOMA回線利用料金、パケット通信料金が別途かかる。
「BlackBerry Enterprise Solution」では、グループウェアとBlackBerryの間を、RIM独自のセキュリティ技術でネットワークとIP接続することで、安全性の高いなメッセージングシステムを実現する。イントラネットの閲覧、社内の業務用アプリケーションとの連携も可能。グループウェアはマイクロソフトの「Exchange」、IBMの「Lotus Domino」、ノベルの「Novell GroupWise」に対応する。