アドビ、操作性の向上や機能強化を図った「Acrobat 8」
アドビシステムズは9月19日、PDF作成・管理ソフト「Adobe Acrobat」の新版「Adobe Acrobat 8 Professional」(Windows版/Macintosh版)と「Adobe Acrobat 8 Standard」(Windows版)の日本語版を11月下旬に発売すると発表した。直販サイト「アドビストア」では同日から予約も開始した。
同時に最上位バージョン「Adobe Acrobat 3D Version 8」(Windows版)の日本語版を07年上半期に、 PDFを簡単に作成できる「Adobe Acrobat 8 Elements」(Windows版)の日本語版を07年年内に発売すると発表。無償のPDF閲覧ソフト「Adobe Reader」もアップグレードし、「Adobe Reader 8 日本語版」としてWindows版、Mac版とも12月からダウンロード提供する。
最新版「Acrobat 8」では、セキュリティ機能の強化や操作性の向上に加え、PDF文書から自動的に情報の入力が可能なPDFフォームを生成できる「フォームフィールドの自動認識機能」など新機能を搭載。「共有レビュー」機能では、「Acrobat 8 Professional」で権限を付与すれば、「Adobe Reader 8」または「Adobe Reader 7.0」をインストールし、共有ネットワークフォルダにアクセスができる人なら誰とでもPDFを利用した共同作業が行えるようになった。
「共有レビュー」に参加すると、他の参加者から寄せられたコメントの確認やレビュー状況の追跡などが可能。また、「Acrobat 8」では、PDFをWordなどの主要なフォーマットに書き出すことで、コンテンツの再利用ができる。使いたい機能をすぐに見つけられるよう、新たに「操作ガイド」も導入した。
さらに上位版「Acrobat 8 Professional」と「Adobe Acrobat 3D Version 8」には、PDF文書に含まれる情報を恒久的に削除する「墨消し機能」を追加。墨消し機能はPDFのテキストや画像を削除でき、また文書の検査機能でメタデータなどの削除を行うことができる。対応OSは、Windows版がWindows XP/2000、Mac版はMac OS X 10.4.3。
アドビストア価格は、「Adobe Acrobat 8 Professional」が5万7540円、「Adobe Acrobat 8 Standard」が3万6540円、「Adobe Acrobat 3D Version 8」が13万5870円。それぞれアップグレード版やアカデミック版も用意する。「Adobe Acrobat 8 Elements」は未定。