週替わりで大混戦、ディスプレイ市場で機種別首位争う三菱とバッファロー
主戦場である17型を中心に激しい首位争いが繰り広げられている液晶ディスプレイ市場。9月第1週でまた順位に動きがあった。「BCNランキング」データから上位モデルの動きと、最新の売れ筋モデルを紹介する。
主戦場である17型を中心に激しい首位争いが繰り広げられている液晶ディスプレイ市場。9月第1週でまた順位に動きがあった。「BCNランキング」データから上位モデルの動きと、最新の売れ筋モデルを紹介する。
●人気上位3モデルに戦いは集中、2週間ぶりに1位に返り咲いたのは?
9月第1週(8月28日-9月3日)、販売台数シェア4.5%で1位を獲得したのは三菱電機の「RDT1713VM(BK)」。しかし2位とは0.3%の僅差。バトルを演じる好敵手はバッファローの17型液晶ディスプレイ「FTD-G722AS2/BK」だ。前週の8月第4週(8月21日-8月27日)ではこちらが1位だった。好調に推移してきた三菱に対し急伸して首位を獲得したものの、9月第1週に三菱に再び首位を奪われた格好だ。
トップに返り咲いた三菱電機の「RDT1713VM(BK)」は、1280×1024(SXGA)の高精細液晶パネルを採用した17型の液晶ディスプレイ。本体カラーはブラック。インターフェイスにアナログ入力端子(ミニD-SUB15ピン)と信号劣化の少ないデジタル入力端子(DVI-D端子)を装備したことが特徴だ。
ディスプレイ本体に出力1W+1Wのステレオスピーカーを内蔵し、外部スピーカーなしでマルチメディアコンテンツが楽しめる。また、付け外しが簡単にできるよう前面にヘッドホン端子がついているのもポイントだ。このほか、コントラスト比500:1で輝度250cd/m2、視野角左右160度、上75度、下70度。パネル応答速度は8msで、動画にも強い。
●トップ10では19型は1モデルだけだが……
対抗馬のバッファロー「FTD-G722AS2/BK」は、シェア4.2%で2位。最大解像度は1280×1024(SXGA)、コントラスト比は500:1、輝度は300cd/m2、視野角は上下、左右とも160度。さらにパネル応答速度は8msと、ここまでのスペックは「RDT1713VM(BK)」とほぼ同じ。大きな違いは、インターフェイスがアナログ端子のみで、デジタル入力に対応していない点だ。
一方業務用として使用できるよう、盗難防止用ホールを装備したり、ディスプレイの設定変更を防ぐOSDメニューロック機能をもつのが特徴だ。なお3位の「FTD-G722AS2」(シェア4.0%)は2位の「FTD-G722AS2/BK」のホワイトバージョンで、スペックは同じだ。
シェア2.6%で4位の三菱「RDT194LM(BK)」は、トップ10で唯一の19型モデル。軒並み2万円台の17型ディスプレイが占めるなか、価格は3万円台中盤。さすがに突出してはいるものの画面サイズを考えれば、かなりお買い得な1台だ。シェアもじりじりと伸びてきており、今後に期待がもてる。
5位にはアイ・オー・データ機器の「LCD-A174VB」(17型)が2.1%でランクイン。05年11月に発売したモデルで、なかなか息が長い商品だ。奥行き134mmの省スペースモデルで、デスク上を広く使うことができるのがポイント。
最大解像度は1280×1024ドット(SXGA)、視野角は上下150度、左右160度。輝度は300cd/m2、コントラスト比は500:1、応答速度は12ms。画質調節が行えるソフト「DisplayManager 2(ディスプレイマネージャー2)」を標準添付し、本体ボタンの代わりに画質調整が行える。また使用中のソフトを自動認識し、最適画質に切り替えることもできる。
●メーカー別の1位は三菱、アイ・オーとバッファローが僅差で2位争い
9月第1週時点でのメーカー別の販売台数シェアを見ると、三菱がトップで25.9%、2位はアイ・オー・データ機器で10.5%、バッファローは3位で10.4%。次いで4位が日本エイサーで9.8%、5位がBenQジャパンで7.54%。1位と2位の差はかなり開いているものの、2位争いは超接近戦だ。
液晶ディスプレイ市場は、17型が55.8%、19型が34.7%とこの2つのサイズで9割を超える。平均価格は前者が2万円台中盤、後者が3万円台中盤という構成。依然として価格競争が激しい割に、液晶テレビのように高付加価値化や大型化で価格の下落を止めるのが難しく、なかなか厳しい市場だ。三菱、アイオー、バッファローをはじめとするメインプレーヤー各社各様でシェア獲得に挑んでいる。週替わりのバトルはまだまだ続きそうだ。
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など22社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。
主戦場である17型を中心に激しい首位争いが繰り広げられている液晶ディスプレイ市場。9月第1週でまた順位に動きがあった。「BCNランキング」データから上位モデルの動きと、最新の売れ筋モデルを紹介する。
●人気上位3モデルに戦いは集中、2週間ぶりに1位に返り咲いたのは?
9月第1週(8月28日-9月3日)、販売台数シェア4.5%で1位を獲得したのは三菱電機の「RDT1713VM(BK)」。しかし2位とは0.3%の僅差。バトルを演じる好敵手はバッファローの17型液晶ディスプレイ「FTD-G722AS2/BK」だ。前週の8月第4週(8月21日-8月27日)ではこちらが1位だった。好調に推移してきた三菱に対し急伸して首位を獲得したものの、9月第1週に三菱に再び首位を奪われた格好だ。
トップに返り咲いた三菱電機の「RDT1713VM(BK)」は、1280×1024(SXGA)の高精細液晶パネルを採用した17型の液晶ディスプレイ。本体カラーはブラック。インターフェイスにアナログ入力端子(ミニD-SUB15ピン)と信号劣化の少ないデジタル入力端子(DVI-D端子)を装備したことが特徴だ。
ディスプレイ本体に出力1W+1Wのステレオスピーカーを内蔵し、外部スピーカーなしでマルチメディアコンテンツが楽しめる。また、付け外しが簡単にできるよう前面にヘッドホン端子がついているのもポイントだ。このほか、コントラスト比500:1で輝度250cd/m2、視野角左右160度、上75度、下70度。パネル応答速度は8msで、動画にも強い。
●トップ10では19型は1モデルだけだが……
対抗馬のバッファロー「FTD-G722AS2/BK」は、シェア4.2%で2位。最大解像度は1280×1024(SXGA)、コントラスト比は500:1、輝度は300cd/m2、視野角は上下、左右とも160度。さらにパネル応答速度は8msと、ここまでのスペックは「RDT1713VM(BK)」とほぼ同じ。大きな違いは、インターフェイスがアナログ端子のみで、デジタル入力に対応していない点だ。
一方業務用として使用できるよう、盗難防止用ホールを装備したり、ディスプレイの設定変更を防ぐOSDメニューロック機能をもつのが特徴だ。なお3位の「FTD-G722AS2」(シェア4.0%)は2位の「FTD-G722AS2/BK」のホワイトバージョンで、スペックは同じだ。
シェア2.6%で4位の三菱「RDT194LM(BK)」は、トップ10で唯一の19型モデル。軒並み2万円台の17型ディスプレイが占めるなか、価格は3万円台中盤。さすがに突出してはいるものの画面サイズを考えれば、かなりお買い得な1台だ。シェアもじりじりと伸びてきており、今後に期待がもてる。
5位にはアイ・オー・データ機器の「LCD-A174VB」(17型)が2.1%でランクイン。05年11月に発売したモデルで、なかなか息が長い商品だ。奥行き134mmの省スペースモデルで、デスク上を広く使うことができるのがポイント。
最大解像度は1280×1024ドット(SXGA)、視野角は上下150度、左右160度。輝度は300cd/m2、コントラスト比は500:1、応答速度は12ms。画質調節が行えるソフト「DisplayManager 2(ディスプレイマネージャー2)」を標準添付し、本体ボタンの代わりに画質調整が行える。また使用中のソフトを自動認識し、最適画質に切り替えることもできる。
●メーカー別の1位は三菱、アイ・オーとバッファローが僅差で2位争い
9月第1週時点でのメーカー別の販売台数シェアを見ると、三菱がトップで25.9%、2位はアイ・オー・データ機器で10.5%、バッファローは3位で10.4%。次いで4位が日本エイサーで9.8%、5位がBenQジャパンで7.54%。1位と2位の差はかなり開いているものの、2位争いは超接近戦だ。
液晶ディスプレイ市場は、17型が55.8%、19型が34.7%とこの2つのサイズで9割を超える。平均価格は前者が2万円台中盤、後者が3万円台中盤という構成。依然として価格競争が激しい割に、液晶テレビのように高付加価値化や大型化で価格の下落を止めるのが難しく、なかなか厳しい市場だ。三菱、アイオー、バッファローをはじめとするメインプレーヤー各社各様でシェア獲得に挑んでいる。週替わりのバトルはまだまだ続きそうだ。
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など22社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。