ソニー、HD画像をDVカセットに記録するHDV規格のハイビジョンハンディカム
ソニーは9月7日、ハイビジョン映像を既存のDVカセットに記録できる「HDV規格」に対応し、新開発の「3クリアビッドCMOSセンサー」を搭載したデジタルHDビデオカメラ「ハイビジョンハンディカム HDR-FX7」を11月11日に発売すると発表した。実勢価格は38万円前後の見込み。
「HDR-FX1」の後継機種で、同社民生用ハイビジョンビデオカメラの最上位機種。容積約40%・重量約25%を削減したのに加え、操作性を向上させ、マニュアル機能の充実を図った。ハイビジョン映像をDVカセットに記録できる映像記録フォーマット「HDV規格」に対応。ハイビジョン映像を「HDV1080i」方式(水平1440×垂直1080画素)で、既存のミニDVカセットにDV方式と同じ時間記録することができる。また、DV方式での記録、再生にも対応している。
イメージセンサーには、新たに開発した総画素112万画素の「クリアビッドCMOSセンサー」を3枚使用。独自の画素配列により1画素あたりの面積を拡大し、光をより多く取り込むことで、最低被写体照度8ルクスの高感度を実現。暗いところでもノイズの少ない明るく美しい撮影ができる。光の3原色(R・G・B)を3枚のセンサーそれぞれで独立して撮像するため、色再現性に優れた映像を記録することができる。
動画撮影時にフォトボタンを押すと、最大120万画素の静止画をメモリースティックデュオに同時に記録することが可能。また、動画再生時にも最大120万画素の静止画を切り出せる。そのほか、スポーツなどの撮影に便利な「なめらかスロー録画」機能を搭載。通常撮影の4倍にあたる1秒間に240フィールドで、約6秒間の映像を約24秒のなめらかなスローモーション映像として記録できる。
レンズには、カールツァイス「バリオ・ゾナーT」レンズを採用。色収差を低減させる特殊低分散ガラスを使用した新開発の光学20倍レンズと、撮影中の映像を約1.5倍に拡大することが可能な「デジタルエクステンダー」機能を搭載。最大30倍で映像を記録できる。
本体サイズは幅145×高さ156×奥行き322mm、重さは1.4kg。HDMI端子、D端子、コンポジット端子を装備。液晶モニターには3.5型ワイド大画面の「クリアフォト液晶プラス」を搭載した。「インフォリチウム」Lシリーズバッテリーを採用し、ハイビジョン撮影時でも最大8時間の長時間連続撮影が可能。なお、「HDR-FX7」を使った有料のハイビジョン撮影・編集セミナーを開催する。