タカラトミー、熟年離婚が回避できる液晶小箱「夫婦のビタミン」
タカラトミー(富山幹太郎社長)は、夫婦の相性診断や対話力診断などができる液晶ゲーム「夫婦のビタミン」を9月7日に発売する。価格は4200円で、雑貨取扱店や通信販売などで販売する。
「夫婦のビタミン」は、団塊世代の定年退職などを受け、急増する熟年離婚を回避し、より良い夫婦関係を維持するための相性診断・対話力コーチングプログラム。離婚大国アメリカで普及する夫婦診断テスト「エンリッチ・プログラム」とのコラボレーションで開発した。
夫婦の相性診断、対話力診断、トライアルの3つのコースを収録。「相性診断」では、夫へ17問、妻へ10問出題された質問に回答することで、エンリッチ・プログラムの核となる「夫婦マップ理論」に基づき、夫婦間の連帯性(感情的なつながり)と適応性(状況に応じてお互いの立場や役割を変えるスキル)の観点から、夫のタイプ、妻のタイプ、夫婦のタイプを診断する。
「対話力診断」では、妻キャラクターの投げかけに対してどう対応するか、6カテゴリ全96問の対話シミュレーションに回答することで、夫の対話力を診断。「愛される夫度」と各カテゴリ別のスキルを診断し、総合診断により夫婦の問題点を浮き彫りにする。回答の途中、随所で液晶画面上に妻キャラクターの表情や夫婦の円満度グラフが表示され、自分の対応の良し悪しが一目でわかる。さらに、「愛される夫度」の得点が低い場合、画面上に現れるナースのアドバイスに従いプログラムをリピートすることで、対話力を向上できるという。
「トライアル」は、対話力診断プログラムのダイジェスト版で、時間がない時や手軽に試したい場合に、12問のQ&Aでクイック診断ができる。
同社では、気がつけば取り返しのつかない事態に陥っていた、という対話力不足の夫婦関係への栄養補給として「夫婦のビタミン」を活用して欲しいとしている。
本体は、幅70×高さ107×奥行き15mmの小型手帳サイズで、男性でも抵抗なく操作できるよう、モノクロ液晶画面と「ON/OFFスイッチ」「メニュー」「戻る」「決定」「進む」の操作ボタンのみのシンプルなデザインとした。連続動作時間は15時間(1日30分の使用で約1か月)。
「エンリッチ・プログラム」は、米国ミネソタ大学家族心理学教授デーヴィッド・H・オルソン博士を中心とした研究チームが、2万組以上のカップルのデータをもとに開発し、科学的に立証された高い信頼性と妥当性を持つプログラム。米国をはじめ、世界12カ国で展開されている。