1番人気は印刷ツール、多様なプリント需要が支えるユーティリティソフト
アプリケーションソフトではカバーしきれないところを補うユーティリティソフト。22週連続で1位を走っているのは、実は印刷ツールだ。メモリやディスクを効率的に利用するソフトがひしめくなか、印刷系のツールは人気。全体でも約半数を占めている。さまざなま「印刷」に対するニーズは、まだまだ高いようだ。そこで「BCNランキング」で、ユーティリティソフトの売れ筋についてまとめてみた。
アプリケーションソフトではカバーしきれないところを補うユーティリティソフト。22週連続で1位を走っているのは、実は印刷ツールだ。メモリやディスクを効率的に利用するソフトがひしめくなか、印刷系のツールは人気。全体でも約半数を占めている。さまざなま「印刷」に対するニーズは、まだまだ高いようだ。そこで「BCNランキング」で、ユーティリティソフトの売れ筋についてまとめてみた。
●名刺からCD/DVD、カレンダーまで作成できる印刷ツールソフト
販売本数シェア1位を走り続けているのは、ジャストシステムの「ラベルマイティ6」。直近の8月第3週(06年8月14日-20日)で9.6%のシェアを獲得している。その魅力は、なんといってもさまざまなものに印刷できるオールマイティさ。名刺や宛名シールなど、印刷するものを1つに絞った印刷ツールソフトが多い中、「ラベルマイティ6」は名刺、CD/DVD、宛名シール、カレンダーとさまざまなものを作成し、印刷することができる。
対応する用紙も幅広い。とりわけ対応宛名シールの豊富さは大きな特徴だ。宛名シールはメーカーごとに、微妙にサイズが違ったり、型番が異なったりと、まさに千差万別。印刷ツールソフトに対応していないメーカー・型番の宛名シールに印刷すると文字がずれてしまったり、はみ出してしまったりすることがある。
その点「ラベルマイティ6」は「店頭で販売しているほとんどに対応している」(同社広報)のが強み。宛名シールや名刺用の用紙などを含めて「ラベルマイティ6」は80社、1万3000種類以上の用紙に対応している。そのため、「用紙を購入する時に、山積みされた用紙の中から、対応する用紙を探す出す必要がない」(同社広報)。また印刷用紙の設定もスピーディーにできるよう、50音検索機能を搭載し、延々とスクロールして用紙を探すことなく印刷を始められるという、使う立場に立った機能も備えている。
発売は05年10月。その第3週(10月17日-23日)には「BCNランキング」の「ユーティリティソフト」部門で、初の販売本数シェア1位を獲得した。06年1月第5週から06年3月第2週(06年1月30日-06年3月12日)まではソースネクストの「驚速2006 パソコン+メモリ」に1位を譲ったものの、06年3月第3週(06年3月13日-19日)に再び1位に返り咲き、以降22週間1位を独走中。14.2%と、もっとも高いシェアを記録した05年10月第4週(05年10月24日-30日)のピーク時に比べれば勢いが衰えたとはいえ、まだまだトップのポジションは続きそうだ。
●2位以下はシェア6%未満で混戦状態だが、中心は印刷ツールソフト
ここでユーティリティソフトについて簡単にまとめてみよう。ユーティリティソフトとはOSや他のアプリケーションの持つ機能を補い、機能、性能、操作性を高める「役立つ(utility)」ソフトのこと。「BCNランキング」ではメモリやPC・インターネット環境などを改善し、高速化するソフトや、音声入力ソフト、データ圧縮ソフトなどが含まれる。そのほか点字変換ソフトや、視覚障害者向けの文字情報を音声で読み上げるソフトなどもあり、実に幅広く「役立つ」ソフトのカテゴリーだ。
ランキングに戻ると、2位にはソースネクストの「驚速2006 パソコン+メモリ」がランクイン。販売本数シェアは6.7%。3位の「驚速2006 パソコン」と6位のメモリ高速化ソフト「驚速2006 メモリ」をセットにしたパック版だ。このパック版、2本のタイトルを別々で購入するよりも30%ほど安い価格で購入できるのがウリ。
3位にはソースネクストの低価格PC高速化ソフト「驚速2006 パソコン」が入った。シェアは6.3%で、「ラベルマイティ6」と同様、06年1月の発売以降、週次シェアランキングで5位以内に入っている人気タイトルだ。
PC環境を改善することで、Windowsの設定を最適化し、Word、Excel、PowerPoint、 Internet Explorerなど、アプリケーションの起動時間を早めることができるソフト。同社の調べによると「Word 2002」の起動時間を通常の10分の1まで短縮することができたという。
なお6位の「驚速2006 メモリ」(シェア3.3%)はメモリ内の不要データを削除したり、データの再配置を行うことで処理速度を向上させ、メモリ上のデータアクセス速度を速めることができるソフトだ。
そのほか、トップ10にはメディアナビゲーションの「らくちんCDラベルメーカー 2006」や、メディアカイトの「ホームページ見たまま印刷」など、4本の印刷系のソフトがランクインしているのが目立つ。
これまで、ユーティリティソフトというとPC環境を改善するものや、操作が難しいなど、PC上級者向けのソフト、というイメージが強かった。ところが、7月の月次データで全体の傾向を調べたところ、印刷ツールソフトが49.6%をい占めていた。名刺や自作カレンダー、収納ケース用のラベルなど、さまざまな形の「印刷ニーズ」は依然として高いようだ。
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など22社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。
アプリケーションソフトではカバーしきれないところを補うユーティリティソフト。22週連続で1位を走っているのは、実は印刷ツールだ。メモリやディスクを効率的に利用するソフトがひしめくなか、印刷系のツールは人気。全体でも約半数を占めている。さまざなま「印刷」に対するニーズは、まだまだ高いようだ。そこで「BCNランキング」で、ユーティリティソフトの売れ筋についてまとめてみた。
●名刺からCD/DVD、カレンダーまで作成できる印刷ツールソフト
販売本数シェア1位を走り続けているのは、ジャストシステムの「ラベルマイティ6」。直近の8月第3週(06年8月14日-20日)で9.6%のシェアを獲得している。その魅力は、なんといってもさまざまなものに印刷できるオールマイティさ。名刺や宛名シールなど、印刷するものを1つに絞った印刷ツールソフトが多い中、「ラベルマイティ6」は名刺、CD/DVD、宛名シール、カレンダーとさまざまなものを作成し、印刷することができる。
対応する用紙も幅広い。とりわけ対応宛名シールの豊富さは大きな特徴だ。宛名シールはメーカーごとに、微妙にサイズが違ったり、型番が異なったりと、まさに千差万別。印刷ツールソフトに対応していないメーカー・型番の宛名シールに印刷すると文字がずれてしまったり、はみ出してしまったりすることがある。
その点「ラベルマイティ6」は「店頭で販売しているほとんどに対応している」(同社広報)のが強み。宛名シールや名刺用の用紙などを含めて「ラベルマイティ6」は80社、1万3000種類以上の用紙に対応している。そのため、「用紙を購入する時に、山積みされた用紙の中から、対応する用紙を探す出す必要がない」(同社広報)。また印刷用紙の設定もスピーディーにできるよう、50音検索機能を搭載し、延々とスクロールして用紙を探すことなく印刷を始められるという、使う立場に立った機能も備えている。
発売は05年10月。その第3週(10月17日-23日)には「BCNランキング」の「ユーティリティソフト」部門で、初の販売本数シェア1位を獲得した。06年1月第5週から06年3月第2週(06年1月30日-06年3月12日)まではソースネクストの「驚速2006 パソコン+メモリ」に1位を譲ったものの、06年3月第3週(06年3月13日-19日)に再び1位に返り咲き、以降22週間1位を独走中。14.2%と、もっとも高いシェアを記録した05年10月第4週(05年10月24日-30日)のピーク時に比べれば勢いが衰えたとはいえ、まだまだトップのポジションは続きそうだ。
●2位以下はシェア6%未満で混戦状態だが、中心は印刷ツールソフト
ここでユーティリティソフトについて簡単にまとめてみよう。ユーティリティソフトとはOSや他のアプリケーションの持つ機能を補い、機能、性能、操作性を高める「役立つ(utility)」ソフトのこと。「BCNランキング」ではメモリやPC・インターネット環境などを改善し、高速化するソフトや、音声入力ソフト、データ圧縮ソフトなどが含まれる。そのほか点字変換ソフトや、視覚障害者向けの文字情報を音声で読み上げるソフトなどもあり、実に幅広く「役立つ」ソフトのカテゴリーだ。
ランキングに戻ると、2位にはソースネクストの「驚速2006 パソコン+メモリ」がランクイン。販売本数シェアは6.7%。3位の「驚速2006 パソコン」と6位のメモリ高速化ソフト「驚速2006 メモリ」をセットにしたパック版だ。このパック版、2本のタイトルを別々で購入するよりも30%ほど安い価格で購入できるのがウリ。
3位にはソースネクストの低価格PC高速化ソフト「驚速2006 パソコン」が入った。シェアは6.3%で、「ラベルマイティ6」と同様、06年1月の発売以降、週次シェアランキングで5位以内に入っている人気タイトルだ。
PC環境を改善することで、Windowsの設定を最適化し、Word、Excel、PowerPoint、 Internet Explorerなど、アプリケーションの起動時間を早めることができるソフト。同社の調べによると「Word 2002」の起動時間を通常の10分の1まで短縮することができたという。
なお6位の「驚速2006 メモリ」(シェア3.3%)はメモリ内の不要データを削除したり、データの再配置を行うことで処理速度を向上させ、メモリ上のデータアクセス速度を速めることができるソフトだ。
そのほか、トップ10にはメディアナビゲーションの「らくちんCDラベルメーカー 2006」や、メディアカイトの「ホームページ見たまま印刷」など、4本の印刷系のソフトがランクインしているのが目立つ。
これまで、ユーティリティソフトというとPC環境を改善するものや、操作が難しいなど、PC上級者向けのソフト、というイメージが強かった。ところが、7月の月次データで全体の傾向を調べたところ、印刷ツールソフトが49.6%をい占めていた。名刺や自作カレンダー、収納ケース用のラベルなど、さまざまな形の「印刷ニーズ」は依然として高いようだ。
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など22社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。