三菱電機、50万円を切るフルHDのホームシアター向け液晶プロジェクターなど
三菱電機(下村節宏社長)は、フルハイビジョン(フルHD)のホームシアタープロジェクター「LVP-HC5000」を10月12日に発売する。価格はオープン。実勢価格は50万円以下となる見込み。
比較的廉価なホームシアター用プロジェクターながら、業界で初めてのフルHD(解像度1920×1080画素)に対応したのが特徴。さらに、低騒音ファンと冷却構造の見直しでファンノイズを低減し、ランプ低モード時19デシベルの静粛性を実現した。
フルHDの解像度を持つセイコーエプソンの液晶パネル「C2 FINE(クリスタルクリアファイン)」を採用。その特性を活かし、美しい黒の表現と高コントラストを実現できる。また、フルHDの解像度を忠実に再現するため、ガラスレンズに比べて高価で高性能なED(超低分散)レンズ3枚を含む14群17枚のレンズで構成した新光学エンジンを搭載した。調整や設置に便利な上下左右レンズシフトを電動にするなど、使い勝手も高めている。
IP変換やノイズリダクションなどを行う画像処理回路には、10ビットの最新チップ「Reon-VX」を採用。DVD再生では、画素変換処理に高精度フィルターを搭載し、「Reon-VX」内のHQVノイズリダクションとの組み合わせで、映像の輪郭に発生しやすいモスキートノイズなどを低減する。
明るさは1000ルーメン、コントラスト比は10000:1。入力端子はHDMI端子1系統、DVI-D端子1系統などを装備する。本体サイズは幅334×高さ125×奥行き352mm、重さは5.6kg。
また、ホームシアター用DLPプロジェクター「LVP-HC3100」を9月8日に、「LVP-HC1100」を8月25日に発売する。上位モデル「LVP-HC3100」は、最新のDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)チップと新光学エンジンを採用し、従来モデルより13%高いコントラスト比4500:1を達成。「LVP-HC1100」は、コントラスト比は3000:1となる。またどちらも、HDMI端子入力端子1系統を装備する。
価格はともにオープン。実勢価格は「LVP-HC3100」が24万円前後、「LVP-HC1100」が18万円前後の見込み。