インテル、性能向上と低消費電力を実現した新CPU「Core 2 Duo」などを発表
インテル(吉田和正社長/ロビー・スウィヌン社長)は7月27日、デスクトップPC、ノートブックPC、ワークステーション向けに、新CPU「インテル Core 2 Duo(コア ツーデュオ)プロセッサ」と「インテル Core 2 Extreme(コアツーエクストリーム)プロセッサ」を発表した。
デスクトップPC向け5製品、ノートブックPC向け5製品の計10製品で構成する。すでに出荷は開始しており、インテル Core 2 Duoを搭載したデスクトップPCは8月初め、ノートブックPCは8月末から各PCメーカーから順次販売される予定。
新CPUは、インテル Core マイクロアーキテクチャーに基づき、高性能で優れた電力効率を実現するよう設計した。複数の量産施設で65nm(ナノ・メートル)プロセスで製造する。デスクトップPC向けCPUでは、性能が最大40%向上し、消費電力は従来より40%以上減ったという。また、64ビットOSのサポートが、新たにノートブックPCまで拡張された。
このほか、Core 2 Duo、Core 2 Extremeともに、命令を最大4つまで同時に実行する「インテルワイド・ダイナミック・エグゼキューション」、メモリアクセスの待ち時間を隠蔽し、システム性能を高める「インテルスマート・メモリー・アクセス」、共有型L2キャッシュを搭載することでメモリとのデータ転送を最小限にし、消費電力を削減する「インテルアドバンスト・スマート・キャッシュ」などのテクノロジーを搭載する。
さらにノートブックPC向けのCore 2 Duoは、バッテリー持続時間の向上や省電力化を図る「インテルダイナミック・パワー・コーディネーション」「インテルダイナミック・バス・パーキング」「ダイナミック・キャッシュ・サイジング機能を備えた拡張版インテルディーパー・スリープ」なども備える。
1000個受注時の1個あたりの価格は、デスクトップPC向けの「インテル Core 2 Extreme プロセッサ X6800(2.93GHz)」が11万5900円、「インテル Core 2 Duo プロセッサ E6700(2.66GHz)」が6万1490円、「同 E6600(2.40GHz)」が3万6660円、「同 E6400(2.13GHz)」が2万5990円、「同 E6300(1.86GHz)」が2万1230円。
また、ノートブックPC向けの製品型番は、「インテル Core 2 Duo プロセッサ T7600(2.33GHz)」「同 T7400(2.16GHz)」「同 T7200(2.00GHz)」「同 T5600(1.83GHz)」「同 T5500(1.66GHz)」となっている。