ソフォス、「スパム送信国ワースト12」を発表、ロシアからの送信増加を指摘
ソフォス(アラン・ブロデリック社長)は7月25日、06年第2四半期(4?6月)の「スパム送信国ワースト12」を発表した。
ワースト1位は、送信比率23.2%のアメリカ。続いて、中国(香港を含む、20.0%)、韓国(7.5%)、フランス(5.2%)、スペイン(4.8%)、ポーランド(3.6%)、ブラジル(3.1%)、イタリア(3.0%)、ドイツ(2.5%)、イギリス(1.8%)、台湾(1.7%)、日本(1.6%)の順。
アメリカのスパム送信比率は、過去2年間で初めて、前期より改善されなかった。中国と韓国は、06年第1四半期からスパムを減少させるための管理強化を開始したが、ワースト1位のアメリカに僅差で迫っている。イタリアは今回新たにランクイン。日本から発信されるスパムの数は減少し、12位に順位を下げ、世界での送信比率も1.6%まで落ちた。
地域別のスパム送信のランキングは、ワースト1位が40.2%のアジア。続いてヨーロッパ(27.1%)、北米(25.7%)、南米(5.5%)、オーストラリア(0.7%)、アフリカ(0.7%)の順。アジア地域でも引き続き増加しているが、ヨーロッパでの送信量が拡大し、アメリカに代わる大量スパム送信地区となった。
その他の注目される動向として、ワースト12か国には含まれていないロシアからの送信が顕在化していることを指摘。ロシアのスパマーが大規模なゾンビPCネットワークを構築し、スパム送付に対する価格表まで配布してスパム送信を請け負っているという。
スパム送信手法としては、コンテンツを画像データに含むスパムが35.9%にまで増加していることを挙げた。株価情報を流して株価を操作し、短期間で不正に利益を得ようとする「ポンプ&ダンプ詐欺」も15%にまで増加した。
ソフォスでは、ゾンビネットワークの一部になる危険性を回避・削減するため、ウイルス対策ソフトを最新に保つこと、ファイアウォールをインストールすること、最新のセキュリティパッチを適用することを奨励している。