大日本印刷など4社、ICタグを使った展覧会応募作品管理システム

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2006/07/10 10:59



 DNPメディアクリエイト(横溝彰社長)は7月7日、大日本印刷(北島義俊社長)、エイディシーテクノロジー(足立勉社長)、ハート・アンド・アート(長谷淳社長)と共同で、ICタグを使って展覧会の応募作品を管理するシステム「アートトレイサー」を開発したと発表した。発売は7月中旬の予定。販売は大日本印刷が担当する。

 「アートトレイサー」は、応募作品にICタグを貼付して、個別に管理するシステム。作品の搬入出、審査などに特化した管理プログラムと関連機器をレンタルで提供する。

 搬入された作品にICタグを貼付した後、ICタグ・リーダーで読み取り、受付時に作成したデータベースと、ICタグの個別番号を関連付ける。審査受付時に、ICタグを読み取り、データベースに記録することで、搬入されたすべての作品が審査を受けたかどうかを確認する。作品ごとの審査日時の確認や、審査を受けた作品数のリアルタイム集計、作品ごとの搬出日時の確認、搬出した作品数のリアルタイム集計なども行える。

 価格は、管理プログラムをインストールしたノートPCが2台、ICタグ・リーダーが1台、ICタグ・リーダー搭載ハンディ端末1台、使用マニュアルなどで構成し、8日間のレンタルの場合で50万円となる見込み。ICタグは別途実費で、1000枚の場合、1枚当たり130円となる予定。07年度で100件の展覧会に同システムを提供し、1億円の売上を見込んでいる。