NTTドコモ、女性ユーザー取り込みを狙ったFOMA新7シリーズ発表

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2006/07/04 22:30



 NTTドコモは7月4日、FOMA「7シリーズ」の新端末6機種を8月から順次発売すると発表した。女性ユーザーを向けのデザインや機能を盛り込んだのが特徴で、夏のボーナス商戦向け機種として販売する。


 ラインアップは、三菱電機製の「D702iF」、NEC製の「N702iS」、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P702iD」など6機種。

 「D702iF」は、ファッションデザイナーの幾田桃子さんがデザインを担当した。女性の指先を美しく見せる宝石のカット方法「マーキスライン」を模した形と曲線が特徴。メモキーを押すとメロディを再生し、着信したようにカモフラージュする「ほっとメロディ」機能も搭載する。夜道を歩きながら背後の人影に不安を感じた場合などに音を鳴らし、周囲の注意を引き付けるといった防犯機能的な使い方もできる。


 「N702iS」は、デザインで「コップ」、カラーで「ドリンク」を表現。背面に飲み物の水泡をイメージした穴を設け、それぞれの穴にカメラやカメラ用ライト、スピーカー、背面表示用ディスプレイなどの機能を割り当てた。イタリアの家具メーカー、カッペリーニ社でも活躍した佐藤オオキ氏がデザインを担当した。本体に加速度センサーを内蔵。端末の傾きに合わせ、待ち受け画面が液体のように揺らいだり、振ることで目覚まし時計を止めることなどができる。充電用機に端末を差し込むとカメラライトとディスプレイ部分が下から順に青く光り、ドリンクの泡がコップに浮かぶような様子を再現する、といった遊び心も盛り込んだ。


 「P702iD」は、端末のサイドキーを押すと端末の背面にキャンドルの炎や線香花火、ルーレットなどをイメージした10種類のイルミネーションが点滅する「ヒカリドロップス」を装備。通話する相手の声を分析し、「喜び」「怒り」などの感情を45種類のアニメーションと14パターンのイルミネーションで表示する「Feel Talk(フィールトーク)」機能も備えた。「着うたフル」にも対応する。端末の角が直角の「エッジタイプ」と丸みを帯びた「ラウンドタイプ」の2つのバリエーションがある。デザインはグラフィックデザイナーの佐藤卓氏が担当した。


 そのほか、フルブラウザ搭載で周囲からの覗き見を防止するフィルター機能をもつシャープ製の「SH702iS」、折りたたんだ厚さが14.9mmとFOMA最薄で、3Gの国際ローミングが可能なモトローラ製の「M702iS」、同じくモトローラ製で3G、GSM、GPRSの国際ローミングができる「M702iG」を販売する。


 製品発表会でNTTドコモの増田智子・マーケティング企画サービスマーケティング担当は「若年層の取り込みとナンバーポータビリティでは、市場動向の分析から女性が重要」と、女性ユーザーをターゲットにした狙いを述べた。さらに「mova(ムーバ)」からの「FOMA」への移行を加速させたい同社では、女性ユーザーの移行のカギになると見ており、そのためにも「女性好みの端末が必要だった」(増田氏)としている。


 これまで7シリーズは高機能タイプ「9シリーズ」の低価格版と見られてきたが、この点について増田氏は「7シリーズは9シリーズの廉価版ではない。市場を見て端末の機能をセレクトし、9シリーズでは取り込めなかったユーザーを獲得する端末」と強調。次期機種では今後サービスの拡大を見込んでいる携帯電話決済サービスが利用できる「おサイフケータイ」機能も積極的に搭載していく計画も明らかにした。