産総研、ロボット用アプリケーションをモジュール化、産学官連携で
産業技術総合研究所(産総研、吉川弘之理事長)は、ロボットを制御する機能要素のアプリケーションをモジュール化し、効率良くロボットの開発が行えるようにする産学官連携プロジェクト「ユーザ指向ロボットオープンアーキテクチャの開発」を開始したと発表した。プロジェクトの期間は3年。
産業技術総合研究所(産総研、吉川弘之理事長)は、ロボットを制御する機能要素のアプリケーションをモジュール化し、効率良くロボットの開発が行えるようにする産学官連携プロジェクト「ユーザ指向ロボットオープンアーキテクチャの開発」を開始したと発表した。プロジェクトの期間は3年。
産総研が次世代型ロボットのプロトタイプを開発。その開発で得たロボットのアプリケーション技術を、産総研が開発したロボットシステム構築用ソフト基盤技術「RTミドルウェア」で再利用できるロボット機能部品としてモジュール化するもの。
「RTミドルウェア」とプロジェクトで開発したロボット技術のモジュール、仕様などは一般に公開し、産総研が支援するロボット開発ベンチャー企業や一般企業などに利用してもらうことで国内でのロボット開発の促進を図る。プロトタイプロボットは、今後大きな市場が見込まれる「物流支援ロボット」「対人サービスロボット」「サイバネティックヒューマン」に絞り込んで開発する。
「物流支援ロボット」では、物流倉庫内で荷物の搬送を自動化する物流支援ロボットシステムを開発し、物流システム会社との共同研究も行う。たとえば、倉庫内を自動走行する自律移動台車とパレット(荷台)単位で荷物を扱うロボットハンドを開発したり、無線ICタグと屋内GPSなどの測位技術を使い、ロボットや荷物の位置情報がわかるシステムを構築。実際の物流倉庫で実証試験を行う。
「対人サービスロボット」では、筋ジストロフィーや頚椎損傷の障害者が自分で操作できる作業代行システムを開発。システムは小型ロボットアームを中心に、移動ベース、カメラ、マイクなどのモジュールを組み合わせて構成。テーブル上や床に落ちたものを拾い上げたり、スイッチ操作などが可能で、将来的な拡張などにも対応できるようにする。ロボットは企業などに売り出すことも予定しており、ナムコが販売を担当する。
「サイバネティックヒューマン」では、人間に近い外観・形態を持ち、人間のような歩行や動作が可能で音声認識などを通じて人間と対話できるヒューマノイドロボットを開発する。エンターテインメント分野をはじめ、人間用の機器の評価シミュレーター、人間の動作を補助する機械への応用を見込む。「サイバネティックヒューマン」も企業などに提供することを考えており、ロボット開発のココロ(黒瀬七生社長)が販売を行う。
産業技術総合研究所(産総研、吉川弘之理事長)は、ロボットを制御する機能要素のアプリケーションをモジュール化し、効率良くロボットの開発が行えるようにする産学官連携プロジェクト「ユーザ指向ロボットオープンアーキテクチャの開発」を開始したと発表した。プロジェクトの期間は3年。
産総研が次世代型ロボットのプロトタイプを開発。その開発で得たロボットのアプリケーション技術を、産総研が開発したロボットシステム構築用ソフト基盤技術「RTミドルウェア」で再利用できるロボット機能部品としてモジュール化するもの。
「RTミドルウェア」とプロジェクトで開発したロボット技術のモジュール、仕様などは一般に公開し、産総研が支援するロボット開発ベンチャー企業や一般企業などに利用してもらうことで国内でのロボット開発の促進を図る。プロトタイプロボットは、今後大きな市場が見込まれる「物流支援ロボット」「対人サービスロボット」「サイバネティックヒューマン」に絞り込んで開発する。
「物流支援ロボット」では、物流倉庫内で荷物の搬送を自動化する物流支援ロボットシステムを開発し、物流システム会社との共同研究も行う。たとえば、倉庫内を自動走行する自律移動台車とパレット(荷台)単位で荷物を扱うロボットハンドを開発したり、無線ICタグと屋内GPSなどの測位技術を使い、ロボットや荷物の位置情報がわかるシステムを構築。実際の物流倉庫で実証試験を行う。
「対人サービスロボット」では、筋ジストロフィーや頚椎損傷の障害者が自分で操作できる作業代行システムを開発。システムは小型ロボットアームを中心に、移動ベース、カメラ、マイクなどのモジュールを組み合わせて構成。テーブル上や床に落ちたものを拾い上げたり、スイッチ操作などが可能で、将来的な拡張などにも対応できるようにする。ロボットは企業などに売り出すことも予定しており、ナムコが販売を担当する。
「サイバネティックヒューマン」では、人間に近い外観・形態を持ち、人間のような歩行や動作が可能で音声認識などを通じて人間と対話できるヒューマノイドロボットを開発する。エンターテインメント分野をはじめ、人間用の機器の評価シミュレーター、人間の動作を補助する機械への応用を見込む。「サイバネティックヒューマン」も企業などに提供することを考えており、ロボット開発のココロ(黒瀬七生社長)が販売を行う。