I・Oデータ、外出先のPCで自宅のテレビが見られる映像配信ユニット
アイ・オー・データ機器(I・Oデータ、細野昭雄社長)は、外出先のPCで自宅のTVが視聴できる、米・Sling Media社製のネットワーク映像配信ユニット「Slingbox(スリング・ボックス)」を7月8日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は2万9800円前後の見込み。年間3万台の販売を目標としている。販売、サポートサービスはI・Oデータが、輸入は伊藤忠商事(伊藤忠、小林栄三社長)が担当する。また伊藤忠は今後、同製品をプラットホームとした新しいサービス事業を展開する予定。
「Slingbox」は内蔵するアナログTVチューナーで受信した映像と音声をインターネット経由で配信できるユニット。専用ソフトをインストールしたPCを使って、インターネット経由でコンテンツが視聴できる。専用ソフトをUSBメモリなどに保存しておけば、外出先のPCでも自宅のTVを視聴することもできる。
DVDレコーダーなどの映像機器を赤外線でコントロールする「AVマウス機能」も搭載。外出先からDVDレコーダーの予約録画や再生などのリモート操作もできる。対応するDVDレコーダーは東芝の「RD-XD71/91」、松下電器の「DMR-73V-S/75V-S」など計22機種。また今後Mac OSやWindows Mobileへの対応も予定している。
対応フォーマットは映像ファイルがWMV9で音声がWMA。入力端子はS映像、コンポジット、アナログ音声を各1系統ずつ装備。本体サイズは幅269×奥行き102×高さ41mmで、重さは354g。同社のネットワークメディアプレーヤー「AVeL LinkPlayer 3rdモデル」にも対応しており、ホームネットワーク上で接続しているPC、DLNA対応のDVDレコーダーなどに保存しているコンテンツを再生することもできる。
日本での販売開始にあたり、来日中の米Sling Media社のJason Krikorian副社長は「前の仕事で、よく日本に出張に来ていた。そのたびに秋葉原を訪れ、モバイル機器などの電子機器を見て興奮したものだ。今回その憧れの秋葉原に自社製品が並ぶとなると、とても感慨深い」とコメント。また特徴的なデザインについては「チョコレートバーをイメージした。TVを外で見る、というのがいかに“甘い”体験かをぜひ味わってほしい」(Krikorian副社長)と語った。