シチズン、FM波でニュースが受信できる腕時計、米MS「MSN Direct」に対応し

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2006/06/16 13:50



 シチズン時計(梅原誠社長)は、米マイクロソフト(スティーブ・バルマーCEO)が北米で展開する情報配信サービス「MSN Direct」に対応した腕時計「Abacus Smart Watch 2006」を発売したと発表した。マイクロソフトと共同で開発したもので、米国のBrookstone.comやAmazon.com、MSNDirect.comなどで販売する。初年度のサービス受信料39.95ドル(約4500円)を含んだ価格は179ドル(約2万円)。

 「MSN Direct」は、マイクロソフトがFM波を使って行っているワイヤレス情報配信サービス。全米50州、100以上の大都市圏と12のカナダ主要都市で提供する。ユーザーが興味のある情報や個人宛メッセージを時刻の確認をする感覚で受け取ることができるのが特徴。個人向けメッセージ、予定表、ニュース、天気予報、株価情報、時刻・時差修正などの情報を対応腕時計で受信できる。

 シチズンの「Abacus Smart Watch 2006」は、マイクロソフトが開発したソフト「Glanceable User Interface」を使い、受信した情報を時計の液晶画面に表示できる。情報は個人の好みに合わせて選択することも可能。シチズン時計が機構部品のモジュールと外装の開発と生産、マイクロソフトは基本プラットフォームとソフトウェアの開発を担当した。

 「MSN Direct」で配信される時刻を受信し修正するため、原子時計並みの正確な時刻の表示が可能で、米国のタイムゾーンやサマータイムも自動的に反映する。時計の製造番号を登録しパスワードとして使用することで、情報管理や他者が利用できないようにするセキュリティ機能も搭載した。オプションサービスで、OutlookやMSN Messengerと連携し、スケジュールやメッセージの受信もできる。

 表示はモノクロSTN反透過型液晶(120×96画素)のELバックライト方式。充電式リチウムイオン電池を内蔵し、フル充電状態から約7日間連続使用が可能。従来の製品よりも処理速度の向上やメモリー容量を増やしたことで、より多くの情報を受信できるようにした。

 本体は薄型のステンレス製。バンドのバリエーションは、モダン、クラシックのメタルバンド2種、黒、茶の革バンド2種、グリーンの布バンド1種の計5種類。