レゴ ジャパン、2足歩行ができる教材ロボ「マインドストーム NXT」
レゴ ジャパンは、ロボット教材「教育用レゴ マインドストーム」の新製品「教育用レゴ マインドストーム NXT」を9月上旬に発売する。
レゴ社がMIT(マサチューセッツ工科大学)と共同開発し、1998年に発売した「教育用レゴ マインドストームRCX」からデザインを一新し、性能を強化したもの。ロボットを組み立てたり、プログラミングを行いながら、最先端の科学や技術を学ぶことができる。また、「NXT」は2、3人の生徒で1台を担当し、課題に応じて組み上げていくといった学習方法が可能。単に知識を身につけるだけではなく、体験的な学習によって、創造性やコミュニケーション力も育まれるという。
基本セットには、モーター、センサー、充電式バッテリー、収納ケース、レゴブロックなどが含まれ、拡張セットと組み合わせれば、ヒューマノイド(2足歩行型ロボット)などの組み立ても可能。新たに搭載したBluetoothによる無線通信機能を使って、携帯電話やPDAと通信を行うこともできる。
ソフトウェアは別売りで、「教育用NXT ソフトウェア ver.1.0」を10月に、プログラミングソフト「ロボラボ 2.9」を9月に発売する。「教育用NXT ソフトウェア ver.1.0」は、新たに指導ガイダンス機能(Robot Educator)を搭載し、プログラミング操作がより簡単になったのが特徴。また「ロボラボ 2.9」は、従来製品との互換性を確保し、これまで蓄積してきた「教育用レゴ マインドストームRCX」用のプログラミングを「NXT」でも引き続き利用できる。
価格は、「教育用レゴ マインドストーム NXT 基本セット」が3万9900円、「同 拡張セット」が8610円、「教育用NXT ソフトウェア ver.1.0(シングル)」が7350円、複数のコンピュータにインストールできる「教育用NXT ソフトウェア ver.1.0 サイトライセンス」が3万3360円、「ロボラボ 2.9(シングル)」が8400円、「ロボラボ 2.9 アップグレードサイトライセンス」が1万4700円。基本セット以外にパーツのみの販売も行う。対応OSは、「教育用NXT ソフトウェア ver.1.0」はWindows XPとMac OS X、「ロボラボ 2.9」はWindows XP、2000とMac OS X。
同社では、「今回の『教育用レゴ マインドストームNXT』が、日本の子どもたちの“理科離れ”に歯止めをかける一助となることを願う」とコメントしている。
「教育用レゴ マインドストーム」シリーズは、レゴ ブロックとコンピュータを使ってロボット工作とプログラミングを行う体験型の学習教材。小学校から大学まで世界各国2万5000を超える教育機関で採用されているほか、今年9月以降には、民間の教育機関で初めて、ロボット科学教育(CREFUS)が「教育用レゴ マインドストームNXT」を取り入れたカリキュラムを導入する予定。東京お台場にある日本科学未来館でも、レゴ社とタイアップし、夏休み特別企画として、この夏に「教育用レゴ マインドストームNXT」の実演イベントを開催する。