FNJ、スーパーの特売情報を毎日無料配信、マンションの入居者向けに

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2006/05/31 12:39



 ファミリーネット・ジャパン(FNJ、村山茂社長)は、同社のインターネット接続サービス「CYBERHOME(サイバーホーム)」を提供しているマンション内の会員向けに、「マンション入居者向け・特売情報サービス」6月1日から開始する。

 「マンション入居者向け・特売情報サービス」は、ユーザーが住むマンション周辺にあるスーパーマーケットの特売情報を無料で提供するサービス。ナビット(福井泰代社長)が提供する「毎日特売ASP」を、マンション入居者向けサービスとしてカスタマイズして提供する。元となるデータはナビットの「毎日特売」と同じだが、あらかじめ近隣のスーパーの特売情報を表示したり、画面レイアウトなどを変更する。利用に関する追加料金は不要。

 特売情報は、全国にいる地域特派員が、毎日、折り込みチラシをチェックし、午前11時までに情報をデータベースに登録したもの。マンション周辺だけではなく、他の地域の全国52チェーン、4400店舗以上のスーパーの特売情報も検索することもできる。また「マンション入居者向け・特売情報サービス」では、特売情報の中からチェックした商品の情報を、携帯電話などの指定のメールアドレスに送信できる「お買い物メモ機能」も提供する。

 FNJでは、ナビットとの提携を通じ、FNJがサービス提供しているマンションの入居者から地域特派員を募集するほか、スーパーの特売情報以外の地域情報もマンション専用ホームページ内で提供していく予定。

 FNJは、東京電力が90%出資する、マンション専業のインターネットサービスプロバイダー(ISP)。同社がマンション向けに手がけるインターネット接続サービス「CYBERHOME」は、現在、全国で約7万世帯(06年度予定)で利用されているという。また、マンションごとに「マンション専用ホームページ」を用意し、入居者や管理組合・管理会社に役立つコンテンツやシステム、サービスを提供している。

 「毎日特売」は、パソコンや携帯電話でスーパーのチラシ特売情報を簡単に検索できるサービス。提供元のナビットは、ソースネクストを通じて特売情報を検索できるソフト「ズバリ大安売り」を05年11月に発売、この5月からそのWeb版として「毎日特売」を開始した。

 パッケージソフトの「ズバリ大安売り」とは違い、「毎日特売」はソフトをパソコンにインストールすることなく、IDとパスワードだけで端末を問わず利用できるうえ、月額課金制のため、気軽に試すことができるのが特徴。料金は、パソコン向けが月額210円、携帯電話向けのモバイル版が月額105円。さらにナビットでは、FNJの「マンション入居者向け・特売情報サービス」のように、ASPサービスとしてISPなどへの提供も見込む。