PCデポ、薄型テレビ市場に本格参入、自社企画で業界最安値の全5モデルから
ピーシーデポコーポレーション(PCデポ、野島隆久社長)は5月29日、ハイビジョン放送に対応した独自ブランドのプラズマ・液晶テレビ「OZZIO StyleVisionシリーズ」5モデルを7月に発売すると発表した。6月3日から全国のPCデポ56店舗とインターネット通販で予約を開始する。
ラインアップは、50V型と42V型のハイビジョン対応プラズマテレビと、37V型のフルHD対応液晶テレビ、32V型と27V型のハイビジョン対応液晶テレビの全5モデル。
価格は、50V型プラズマテレビ「HDV-50WX3PD」が22万9900円、42V型プラズマテレビ「HDV-42WX1PD」が14万9900円、37V型フルHD液晶テレビ「HDV-37WUX1000」が14万9900円、32V型液晶テレビ「HDV-32WX1」9万9900円、27V型液晶テレビ「HDV-27WX1」が7万9900円で、それぞれ同クラスのモデルで業界最安値を更新した。
いずれも内蔵チューナーは地上アナログ、BSアナログのみだが、外部チューナーやCATVチューナーなどを接続することで、地上デジタル放送のハイビジョン番組やBS・110度CSデジタル放送を視聴することができる。
デジタルで画像・音声を劣化することなく転送可能な「HDMI端子」、ハイビジョン映像に対応した「D4端子」を搭載。PC接続端子も装備しており、PC画面をWXGA(1280×768)モードで表示することができる。このほか画素変換部に高画質化回路ファーロージャー「DCDi」を採用し、ジャギー(斜め線のギザギザ)を低減した。
主な仕様はプラズマテレビの「HDV-50WX3PD」が解像度1366×768ドット、コントラスト比は8000:1、輝度は1000cd/m2。「HDV-42WX1PD」が1024×768ドット、コントラスト比は10000:1、輝度は1200cd/m2。
一方、液晶テレビ「HDV-37WUX1000」は、1920×1080ドットのフルスペックハイビジョン対応液晶パネルを採用。コントラスト比は1000:1、輝度600cd/m2。「HDV-32WX1」と「HDV-27WX1」は、ともに解像度が1366×768ドット、コントラスト比が1000:1、輝度は550cd/m2となっている。
同社は、これまでOEM(相手先ブランドによる生産)で薄型テレビを調達、自社ブランドとして販売してきた。今回は自社で製品企画を行い、生産は外部委託した。この理由について同社では、「テレビのデジタル化が進み、パソコンとの融合も進んでいる。このためプラズマ・薄型テレビの需要を取り込む必要があると考えた。今回発売したシリーズは、全モデルでハイビジョン対応、HDMI端子を装備し、主流となる37V型液晶テレビはフルHDに対応するなど顧客のニーズを反映するため、自社で製品企画を行った」(同社広報)と説明。3か月で5000台の販売を見込んでおり、「今後もラインアップの拡大を目指す」(同)としている。