GRXなど4社、小型のヒューマノイドロボットを開発、産総研の技術を使って
ゼネラルロボティックス(GRX、川田忠裕社長)、ムービングアイ(ME、武田純代表取締役)、ピルクス・ロボティクス(岡田昇一CEO)、大日本技研(田中誠二代表取締役)は共同で、小型ヒューマノイドロボット「HRP-2m Choromet(チョロメテ)」を開発したと発表した。
「チョロメテ」は独立行政法人の産業技術総合研究所(吉川弘之理事長)の支援ベンチャーであるGRXとMEが中心となり、産総研の技術を使って開発したもの。高さは35cm、重量は1.5kgで、足部に3軸力センサー、胴体部に加速度センサー・ジャイロを装備。リアルタイムLinuxが稼動する小型省電力コントローラーとロボットの制御などを行うヒューマノイドロボット基盤ソフト「OpenHRP」を搭載し、足歩行や起き上がりなどの動作ができる。
小型で低価格なロボットを目指し、小型ホビーロボット用のサーボモーターを採用した。また、センサーフィードバック制御方法を使用することで、従来のホビーロボットより小さな足底で2足歩行ができるようになった。駆動部はピクルス、コントローラーはME、OpenHRPのとセンサー機能はGRX、ロボットの外装は日本技研がそれぞれ担当した。
4社では、試作したロボットを使って耐久性評価やセンサーの改良などを行い、教育・研究用ロボットとして低価格で販売する計画。またロボット用のシミュレーターや教育用コンテンツの開発も予定している。