マミヤ・オーピー、カメラ事業から撤退、1億円で営業譲渡へ
マミヤ・オーピー(滝沢三規社長)は4月21日、カメラ製造などの光学機器事業から9月1日をめどに撤退すると発表した。
同社の光学機器事業と子会社のマミヤを、光学機器の製造・販売を手がけるコスモ・デジタル・イメージング(堤剛社長)に1億円で営業譲渡するもので、今後は電子機器事業とスポーツ事業に特化し業績回復を図っていきたい考え。なお、カメラなどのアフターサービスは新会社が引き継ぐ。
コンパクトデジタルカメラや一眼レフデジタルカメラの普及が進んだ01年ごろから、同社の中判銀塩カメラは売り上げが大幅に落ち込んでいた。05年12月にカメラ事業の回復を狙い、6×4.5判フィルムと同サイズのCCDを搭載したデジタルカメラ「MAMIYA-ZD」を発売したが売り上げが伸び悩み、カメラ事業で多額の損失を計上。このため早期の回復は望めないと判断し、カメラ事業から撤退することにしたもの。
マミヤ・オーピーでは光学事業部門とマミヤのたな卸資産、固定資産をはじめ、商標権、特許権などの産業財産権、賃貸借契約を譲渡する。コスモ・デジタルでは、特別に合意したものを除き負債は引き継がない予定。また、従業員については一旦退職の後、相当数を新会社で再雇用する。