キヤノン、IXY初の手ブレ補正デジカメ「800 IS」好調な滑り出し
2月から始まったコンパクトタイプを中心とするデジタルカメラの春商戦も大詰め。4月14日には、06年春モデル一番の注目機種「IXY DIGITAL 800 IS」が発売され、「BCNランキング」4月第3週(4月10日-4月16日)の機種別ランキングで1位を獲得、前評判通り好調な滑り出しを見せた。
2月から始まったコンパクトタイプを中心とするデジタルカメラの春商戦も大詰め。4月14日には、06年春モデル一番の注目機種「IXY DIGITAL 800 IS」が発売され、「BCNランキング」4月第3週(4月10日-4月16日)の機種別ランキングで1位を獲得、前評判通り好調な滑り出しを見せた。
「IXY DIGITAL 800 IS」は、キヤノンのIXYシリーズ初の「手ブレ補正」対応モデル。光学的に手ブレを抑えるレンズシフト式手ブレ補正機構(Image Stabilizer=IS)を搭載し、カメラの揺れを感知してレンズを平行移動させ、光軸のズレをコントロールし、画質を損なうことなく手ブレを補正できるのが特徴。
キヤノンやニコンなど、もともと銀塩カメラから出発したカメラメーカーは「手ブレ補正のトレンドには迎合しないだろう」(カメラメーカー関係者)と見る向きもあった。そもそもカメラをしっかり持って撮影すれば「手ブレ」は起きないからだ。実際キヤノンは、手ブレ補正の技術を古くから持ちながら、デジカメでは、これまで「PowerShot」シリーズの一部モデルにしか搭載していなかった。
しかし、画素数競争が一段落し、手ブレや被写体ブレなどの「ブレ対策」が重視されはじめて重い腰を上げた格好になった。一方、手ブレ補正を「IXY」に取り入れた理由について同社では、「手ブレ補正用ICのワンチップ化やユニットの小型化などで、本体サイズの小さな『IXY』にも搭載できるようになった」(キヤノン 広報部)と、あくまでも技術的な要因だとしている。
シャッターを押した瞬間、カメラ本体を動かしてしまう「手ブレ」に対して、シャッターが開いている間に被写体が動いていしまう「被写体ブレ」。撮影場所が暗く、シャッタースピードを遅くしなければ撮れない環境で起こりやすい。「IXY DIGITAL 800 IS」は、この被写体ブレを防ぐ効果が高い高感度撮影にも対応しており、最大でISO800相当まで感度を上げることができる。設定は「高感度オート」を選べばカメラ任せでOK。手ブレ補正機能と組み合わせて使うことも可能だ。
CCDは有効600万画素。シリーズ初の光学4倍ズーム(35mmフィルムカメラ換算で35-140mm相当)、最大2cmまで近づいて撮影できるマクロ撮影モード、2.5型液晶モニターなど、基本性能も充実している。実勢価格は4万円台と、発売直後のこともあり、他の同クラスの機種に比べるとやや高い。
キヤノンは、06年春モデルとして、3月と4月に分けて「IXY DIGITAL」シリーズ3機種、「PowerShot」シリーズ4機種の計7機種を発売した。さらに4月27日には、手ブレ補正機能付きで光学12倍ズームの「PowerShot S3 IS」も発売する予定。3月に発売したモデルでは「IXY DIGITAL 70」が前週1位、今週2位と好調だ。3位には「手ブレ」で定評を持つ「LUMIX FX01 シルバー」が控える。IXY同士の争い、「手ブレ」対応モデル同士の争いがしばらく続くことになりそうだ。
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・約2200の店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。
2月から始まったコンパクトタイプを中心とするデジタルカメラの春商戦も大詰め。4月14日には、06年春モデル一番の注目機種「IXY DIGITAL 800 IS」が発売され、「BCNランキング」4月第3週(4月10日-4月16日)の機種別ランキングで1位を獲得、前評判通り好調な滑り出しを見せた。
「IXY DIGITAL 800 IS」は、キヤノンのIXYシリーズ初の「手ブレ補正」対応モデル。光学的に手ブレを抑えるレンズシフト式手ブレ補正機構(Image Stabilizer=IS)を搭載し、カメラの揺れを感知してレンズを平行移動させ、光軸のズレをコントロールし、画質を損なうことなく手ブレを補正できるのが特徴。
キヤノンやニコンなど、もともと銀塩カメラから出発したカメラメーカーは「手ブレ補正のトレンドには迎合しないだろう」(カメラメーカー関係者)と見る向きもあった。そもそもカメラをしっかり持って撮影すれば「手ブレ」は起きないからだ。実際キヤノンは、手ブレ補正の技術を古くから持ちながら、デジカメでは、これまで「PowerShot」シリーズの一部モデルにしか搭載していなかった。
しかし、画素数競争が一段落し、手ブレや被写体ブレなどの「ブレ対策」が重視されはじめて重い腰を上げた格好になった。一方、手ブレ補正を「IXY」に取り入れた理由について同社では、「手ブレ補正用ICのワンチップ化やユニットの小型化などで、本体サイズの小さな『IXY』にも搭載できるようになった」(キヤノン 広報部)と、あくまでも技術的な要因だとしている。
シャッターを押した瞬間、カメラ本体を動かしてしまう「手ブレ」に対して、シャッターが開いている間に被写体が動いていしまう「被写体ブレ」。撮影場所が暗く、シャッタースピードを遅くしなければ撮れない環境で起こりやすい。「IXY DIGITAL 800 IS」は、この被写体ブレを防ぐ効果が高い高感度撮影にも対応しており、最大でISO800相当まで感度を上げることができる。設定は「高感度オート」を選べばカメラ任せでOK。手ブレ補正機能と組み合わせて使うことも可能だ。
CCDは有効600万画素。シリーズ初の光学4倍ズーム(35mmフィルムカメラ換算で35-140mm相当)、最大2cmまで近づいて撮影できるマクロ撮影モード、2.5型液晶モニターなど、基本性能も充実している。実勢価格は4万円台と、発売直後のこともあり、他の同クラスの機種に比べるとやや高い。
キヤノンは、06年春モデルとして、3月と4月に分けて「IXY DIGITAL」シリーズ3機種、「PowerShot」シリーズ4機種の計7機種を発売した。さらに4月27日には、手ブレ補正機能付きで光学12倍ズームの「PowerShot S3 IS」も発売する予定。3月に発売したモデルでは「IXY DIGITAL 70」が前週1位、今週2位と好調だ。3位には「手ブレ」で定評を持つ「LUMIX FX01 シルバー」が控える。IXY同士の争い、「手ブレ」対応モデル同士の争いがしばらく続くことになりそうだ。
*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・約2200の店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。