ソニー、デジタル一眼レフカメラを夏に全世界で発売、新ブランド名は「α」
ソニー(中鉢良治社長)は4月20日、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ関連製品のブランド名を「α」に決定。コニカミノルタから譲渡を受けた「αマウントシステム」にちなんだ名称で、同マウントと互換性をもつデジタル一眼レフカメラやレンズをはじめとした関連製品を夏にも全世界に向けて発売すると発表した。
コニカミノルタはこの3月末をもってカメラ事業から撤退。しかし、デジタル一眼レフカメラの「αマウントシステム」は、開発、設計、製造などの一部資産についてソニーが譲渡を受けていた。同社では、こうした「αマウントシステム」関連の一眼レフ特有のメカトロ技術などを継承しながら、同社のCCDやCMOSなどのイメージセンサーや画像処理技術、小型化技術、トータルデザイン力などを融合して新たな「α」ブランドを構築していく方針。
ブランド名に「α」を採用した理由として同社では、「ギリシア文字で始まり、最重要という意味をもち、新たにデジタル一眼レフカメラ事業に参入する意志とコニカミノルタがフィルム時代から培ってきたαマウントシステムに対する信頼感などを表現」したものと説明している。
ソニーが新たに開設したαブランドサイトの中で中川裕執行役EVPデジタルイメージング事業本部長は「デジタル一眼レフカメラ宣言」と題し、同社の新しいデジタル一眼レフカメラは「コニカミノルタのαマウントシステムと互換性をもち、1600万本のαマウントレンズが利用できる」と明らかにした。
また、レンズなどの修理をはじめとするアフターサービスについても「コニカミノルタお客様センター」を開設し、サポートを開始した。