ホンダ、蓄積型カーナビ情報をGoogle Earthを利用して公開、1億キロ突破で
本田技研工業(ホンダ、福井威夫社長)は3月29日、同社が提供する「インターナビ・フローティングカーシステム」が収集した累積走行距離が、3月中旬に1億キロを達成したと発表した。03年9月に自動車メーカーで初めて同システムを実用化してから約2年半での達成。
「インターナビ・フローティングカーシステム」は、同社の純正カーナビゲーション向けドライブ情報サービス「インターナビ・プレミアムクラブ」の会員が走行した区間の所要時間データを情報センターへ通信して蓄積し、会員間で活用するシステム。蓄積した情報をVICS情報とあわせて同会員向けに配信する「インターナビVICS」は、通常のVICSの8倍となる33万キロの道路情報をカバー。リアルタイムの渋滞予測データも含んでおり、目的地への最適ルートや精度の高い到着予想時刻を提供できる。「インターナビ・プレミアムクラブ」の現在の06年3月時点の会員数は35万人。
ホンダは、同システムが収集したフローティングカー情報を、日本で初めて「Google Earth」を利用して公開開始したとも発表した。「順調(青色)」「混雑(オレンジ色)」「渋滞(赤色)」の3色で交通情報を表示する。当初は東京、名古屋、大阪の中心部から20km四方の範囲での情報提供でスタートし、順次全国に拡大する。情報はインターナビ・プレミアムクラブのサイトで、無料で閲覧することができる。「Google Earth」は、米グーグルが提供する世界の衛星画像などを表示できるソフト。