三菱電機ビルテクノ、エレベーター内の異常を自動察知し通報するシステム
三菱電機ビルテクノサービス(三菱電機ビルテクノ、岡部季生社長)は3月10日、エレベーター内の異常事態をリアルタイムで検知し、ドアを開いたり、警告アナウンスなどを自動的に行うサービス「モーションサーチ」の提供を開始したと発表した。
防犯カメラの映像から異常事態をリアルタイムで検知し、そのレベルに応じた対応を自動的に行う。三菱エレベータリモートメンテナンス契約「エレファースト」のオプション契約、「防犯カメラ録画サービス」の一部として同契約料金である月額4000円で提供する。
防犯カメラの動画映像を解析することで、エレベーター内での暴れ動作や人物有無の検知が行える。暴れ動作の検知はエレベーター内の画像を4800コマに分割し、画像中の運動物体の移動量と方向を解析。動き具合を解析して「極めて異常」「やや異常」「要注意」の3段階の判定を行い、それに合わせてドアを開く、警告アナウンスをするなどの対応をとる。
エレベーター利用者の有無を検知するには基準となる無人状態の内部背景画像を1200コマに分割し、人物の出現による輝度値の分布状況を比較。抽出された変化領域の面積が所定の値以上である場合は利用者がいると認識する。これにより利用者が内部にいるにもかかわらず一定時間以上呼びボタンを押さない、またはドアが開閉しない場合は不審者もしくは急病などの異常事態と判断し、指定階でドアを開きブザーを鳴らすなどする。