オネスト、2台のPC利用で外出先からテレビが見られるソフト
オネスト・テクノロジー(韓国広域市)は3月8日、自宅で受信したテレビ番組などをインターネット経由で外出先から視聴できるソフト「MY-IPTV Anywhere」を開発したと発表した。
「MY-IPTV Anywhere」は、受信したテレビ番組を圧縮してインターネットに送信する「配信ソフトウェア(サーバー)」と、伝送された番組などを視聴できるようにする「受信ソフトウェア(クライアント)」で構成。配信ソフトをTVチューナーを搭載した家のパソコンに、受信ソフトを外に持ち運び可能なノートPCなどにそれぞれインストールすることで、単一ユーザー専用のTV配信システムを構築できる。PCを2台所有していれば、同じような機器を利用するより、少ない費用でシステムを構築できるのが特徴。PC同士は1対1で認証され、伝送されるデータも暗号化されるため、第三者が視聴することはできない。
配信フォーマットは、個人向けでは業界初となる「H.264(MPEG-4 AVC)」を採用。伝送速度はテレビと同等の毎秒30フレーム。スケジュール予約機能(EPG)を搭載するほか、アップデートによって機能を更新できる。対応OSは、Windows 2000、XP、Media Center Edition 2005。
オネストでは、インターネット接続事業者(ISP)へのOEM(相手先ブランドによる生産)を中心に展開する一方、ソフトのパッケージ販売も行う計画。パッケージ版の実勢価格は1万円前後になる見込み。ISPへの提供は今春から、パッケージ販売は夏めどに開始する。