NTT-BA、「鍵穴のない次世代ドア」を、おサイフケータイの「鍵」で実現
NTTビジネスアソシエ(NTT-BA、牧谷嘉孝社長)は3月8日、「おサイフケータイ」を利用したモバイル・キー・システムおよびセキュリティシステムを実現した「MoCoCa(モコカ)」を発表した。第1号物件として、NTT-BA開発の賃貸マンション「ガーデン中野」(東京都中野区中野)と「アソシエール早稲田」(東京都新宿区喜久井町)に導入する。
「MoCoCa」は、FeliCa対応携帯電話「おサイフケータイ」やICカードを玄関の鍵に利用できるモバイルキーと、外出先から住戸内の情報をメールでリアルタイムに知ることができる携帯連動セキュリティシステムで構成。住宅には、シリンダー錠のような鍵穴のない次世代ドアを設置。モバイルキーを玄関の「鍵」として使用することで、ドアに鍵穴のいらない、安全性の高い暮らしを実現する。
第1号物件の「ガーデン中野」では、IP対応機器によるエントランス対応や訪問者の画像記録機能を備えたIP対応セキュリティ・インターホンも導入。また、煙探知機アラートや防犯アラート情報などのリアルタイムメール配信も行う。
システムは、OSにリアルタイム処理性能を重視した「T-Kernel」を採用し、あわせて高速暗号化を行うことで、高い信頼性と応答性を確保した。今後は、自社開発マンションだけではなく、一般のマンションなど多くの物件への導入を目指し検討を進めていく予定。
なお、「MoCoCa」は、同時発表の財団法人店舗システム協会が主催する「Japan Shop System Award2006」において「A(ユビキタス・ITネットワーク)部門奨励賞」を受賞している。
鍵のイメージ