キヤノン、デジタル一眼レフEOSに新モデル「30D」、EOS用レンズ2本も

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2006/02/23 11:45



 キヤノン(御手洗冨士夫社長)はハイアマチュア用デジタル一眼レフカメラ「EOS 30D」を3月中旬に発売する。価格はオープン。実勢価格は16万円前後の見込み。

 「EOS 30D」は、「EOS 20D」の後継機となるモデル。撮像素子に有効820万画素CMOSセンサーを採用した。画像処理回路「DIGIC II」と組み合わせることで高精細で自然な色が再現する。オートフォーカスは中央F2.8対応の高精度9点測距AFで、最高8000分の1秒の高速撮影と10万回の作動が可能な新開発シャッターを装備した。「評価測光」「部分測光」「スポット測光」「中央部重点平均測光」の測光モードを内蔵。カメラ背面には広視野角で23万画素の2.5型液晶モニターを搭載する。

 毎秒最高約5コマの連写が可能で、連続撮影可能枚数は30枚。「スタンダード」「ポートレート」「風景」「ニュートラル」「忠実設定」「モノクロ」の撮影用プログラム「ピクチャースタイル」機能を搭載しており、撮影状況や目的で最適の画像を撮影できる。

 価格はオープン。実勢価格は、18-55mmのズームレンズのセット「キヤノン EOS 30D EF-S17-85 IS U レンズキット」が18万円前後、17-85mmズームレンズのセット「キヤノン EOS 30D EF-S18-55 II Uレンズキット」が23万円前後。

 また、一眼レフカメラ用のズームレンズ「EF-S17-55mm F2.8 IS USM」と中望遠レンズ「EF85mm F1.2L II USM」も発表した。

 「EF-S17-55mm F2.8」はデジタルカメラで撮影した場合、35mmフィルムカメラ換算で27-88mmの画角をカバーし、全画角で開放F値2.8となる大口径のレンズ。シャッター速度で3段分となる手ブレ補正機構を搭載。光学系にUDレンズと非球面レンズを採用し、フレアやゴーストを最小限に抑えるデジタル対応の新開発コーティングを施した。発売は5月下旬で価格は14万3000円。

 一方、「EF85mm F1.2L」は、高精度研削非球面レンズとフローティング機構を採用することで諸収差を良好に補正できるようにした。また、リングUSM駆動をはじめ、高速CPUとAFアルゴリズムの最適化により、従来機種と比べて最大約1.8倍というAFスピードの高速化を図った。3月中旬に発売。価格は23万5000円。