ヤマハ、軽量・コンパクトとハイパワー・高音質を両立したNew EMXシリーズパワードミキサー
ヤマハ(伊藤修二社長)は2月17日、パワードミキサー「EMX5014C」とラックマウント用オプション「RK5014」を4月に発売すると発表した。EMXシリーズの新製品として投入するもので、価格は、「EMX5014C」が13万1250円、「RK5014」が5250円。
ミキサー、パワーアンプ、グラフィックイコライザー、デジタルエフェクターの各機能をまとめたオールインワンタイプのパワードミキサーで、同社の「EMX5000?12」の後継にあたるモデル。ミキサー部の音質と機能を強化しながら軽量化、さらにユーティリティやデザインを向上させた。
必要な機器と機能が一台にまとまっていることから、機器間の配線や調整が不要で素早く簡単に設置やセッティングができる。またすべての作業を一元化し、明快な操作性や高いスペース効率を実現した。
外装には軽量で耐傷性に優れた素材を採用。さらにスイッチング電源を使うことで、500W+500Wの高出力パワーアンプを搭載しながら10.5kgと軽量化を実現。ボディの下部に取り付けた大型キャリングハンドルによって可搬性も向上させた。
ミキサー部は、最大8系統のマイク入力が可能。そのうち6チャンネルのマイク入力と、4系統のステレオライン入力の組み合わせで、トータル14系統の入力が可能となり、幅広い用途に対応できる。外部パワーアンプや外部エフェクトに信号を送出するための出力端子も用意した。
ピン入力端子を装備したステレオ入力チャンネルを2系統装備し、CDやMDの再生音にチャンネルイコライザーをかけることもできる。スピーカーや部屋の音響特性に応じた音補正に効果が高い9バンドのグラフィックイコライザーも2系統搭載した。
デジタルマルチエフェクターには、ワールドスタンダードともいえる「SPX」を内蔵。32bit内部処理の高音質エフェクトが活用できる。パラメータ可変の全16プログラムの中には、高品位なリバーブ、エコー、ディレイ、モジュレーションのほか、多彩なサウンドメイクを楽しめるデジタルディストーションも利用できる。
また、会場の規模やモニタースピーカーの追加など、状況に応じてミキサーのメイン出力、モニター出力などを様々なパターンで内蔵パワーアンプへアサインできる、パワーアンプモードスイッチも搭載した。