松下、「心からのお願い」届きはじめる、石油温風器問題の告知はがき各戸に

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2006/02/06 14:12



 松下電器産業が、死亡事故の危険がある「FF式石油暖房機問題」で、全国すべての世帯と宿泊施設の約6000万世帯に送付を開始した告知はがきが各戸に届きはじめている。

 「松下電器より心からのお願いです」と宛名面に書かれたはがきは、同社が20年?14年前に製造した「FF式石油温風機」と「フラットラジアントヒーター」を使用することによる死亡事故の危険性を告知するもの。万一使用中であれば使用の中止を訴え、専用電話「フリーダイヤル0120?872?773」まで連絡するよう促している。はがきは圧着タイプで、開いた中面にはカラー印刷で当該の製品・品番、製品の特徴などをわかりやすく掲載。該当製品を5万円で買い取ることも記されている。

 同社では「FF式石油暖房機問題」について、これまで新聞やテレビなどで告知してきたが、把握件数は全出荷台数の約60%。そのため、宛名の記載を省略でき、一定地域の全世帯に配達できる、日本郵政公社の「タウンプラス」を利用、10数億円の経費をかけて全世帯送付に踏み切った。同社では「1月28日に北日本エリアから発送を開始した。当該機の新たな発見件数はまだ公表していないが、既にコールセンターへの電話が増え始めており効果が出ている。発送作業は2月15日までには完了する予定」としている。