オリンパス、液晶画面を見ながら撮影できる世界初のデジタル一眼レフ
オリンパスイメージング(大久保雅治社長)は1月26日、デジタル一眼レフカメラ「E-330」を2月上旬に発売すると発表した。カメラ背面の液晶画面でフレーミングをしながら撮影できる、世界初のレンズ交換式オートフォーカスデジタルカメラで、価格はオープン。実勢価格はボディのみで12万円前後、焦点距離が14-45mm、F3.5-5.6のレンズをセットにしたレンズキットで13万円前後。
同社が開発したのは「ライブビュー」と呼ばれるシステム。光学ファインダー内に液晶モニター表示専用のCCDを撮像センサーとは別に配置することで、モニターを見ながら構図を決めAFで常に撮影できるようにした。そのため、一眼レフタイプのデジカメでは難しかったローアングルやハイアングルの撮影がしやすくなった。同時に、構図の中からピントを合わせたい部分を任意に選択して10倍に拡大、マニュアルでピント合わせをして撮影できる「マクロライブビュー機能」も実現した。
撮像用センサーには新たに開発した750万画素4/3型の「Live MOSセンサー」を搭載する。新センサーは、CMOSセンサーよりも3倍の受光部の面積を持ち、再現できる階調の幅が広いうえ、従来のCCDよりも半分の電力で済むという特徴がある。また、背面のモニターには21.5万画素、上方向90度。下方向45度に動かすことが可能な2.5型液晶を採用、自由に構図が決められるよう工夫した。
同社では、コンパクトタイプのデジタルカメラからデジタル一眼レフカメラに買い換えを考えているユーザーなどをターゲットに売り込み、ボディ、レンズセットともに月産5000台の販売を目指す。