日本シーゲート、垂直磁気記録方式で2.5インチ 160GB HDD、ノートPC向けに

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2006/01/25 23:26



 日本シーゲート(小林剛社長)は1月25日、同社の2.5インチHDD(ハードディスクドライブ)「Momentus(モメンタス)」ファミリに垂直磁気記録方式を採用した業界初のノートPC向け160GB「Momentus5400.3」を出荷開始したと発表した。

 今回発表した「Momentus5400.3 160GB」は、2.5インチHDDでこれまで最高容量だった120GBを超えた最高容量を実現した。

 同社は、「3年前に2.5インチHDDを市場投入し、多くの製品に採用されたことで第1四半期(05年7?9月)の2.5インチHDD市場シェアが12%に拡大した」という。また、第2四半期(05年10?12月)では、14%に拡大しており今回の「『Momentus5400.3 160GB Family』投入によりさらにシェア拡大に弾みを付ける」と、自信を示した。

 垂直磁気記録方式は、従来の長手磁気記録方式のようにディスク上のデータビットを記録媒体面に水平に配置するのに対して、垂直方向に配置するもので、消費電力や放熱を上げずにパフォーマンスを向上させることが可能。ノートパソコンの長時間利用やパフォーマンスの向上に貢献できるほか、データの熱電磁耐性が強化されており、ドライブの信頼性も向上するため「ノートパソコンや、タブレットPC向けに最適」という。

 また、現在流通している「Momentus5400.3 HDD」はUltra ATAで100MB/秒のインターフェイスを搭載しているが、今年後半をめどに1.5Gb/秒のシリアルATAインターフェイスを搭載した「Momentus5400.3 HDD」を出荷開始する予定。