日立ハイコス、遠隔操作で会社のパソコン環境が使える「SecuLiCa」
日立ハイコス(臼井敏雄社長)は、パソコンの起動、認証・暗号化を含めリモートアクセスに必要なソフトウェアを搭載したUSBメモリー「SecuLiCa(セキュリカ)」を06年3月に発売する。
自宅や外出先のパソコンに同製品を挿入することで、サーバーに簡単にリモートアクセスでき、いつでも自分のデスクトップ環境が使える。データやアプリケーションはサーバーで一元管理し、パソコンのディスクなどには情報を格納しないようにすることで、セキュリティが向上する。サーバーアクセス中の通信データは、認証・暗号化により安全性を確保。認証情報はSecuLiCaに内蔵したICカードに格納されるため、万が一、自宅や外出先でパソコンを盗まれたり、紛失した場合も、情報漏洩を防止できる。既存のパソコンでそのまま利用でき、ソフトウェアのインストールが不要なため、初期導入費用の削減が可能。セキュリティ対策、アプリケーション更新はサーバーで行えば済むため運用費用も削減できる。
同社では、複数拠点を持ち、拠点間出張の多い中規模以上の企業、共有のパソコンを複数人で利用する学校、研修機関、病院などを販売ターゲットとする。また、SecuLiCa単体での販売に加え、運用に必要なサーバーの構築、証明書発行などの管理者向けツールなどのソリューションメニューも用意する。
同製品の価格は2万5000 円からの予定で、07年度までに500社、25億円の売上を目指す。