NEC、使用済みPC買い取りサービスを強化、期間限定で個人からも電話受付
NECとNECパーソナルプロダクツは、再生パソコン「NECリフレッシュPC」事業で実施しているパソコンの買い取りサービスについて、個人ユーザーを対象に電話受付を期間限定で実施するとともに、企業ユーザーを対象に「ハードディスクデータ消去プログラム」の無償提供を開始した。
個人向けには、これまでインターネットのみで使用済みパソコンの買い取りの受付を行っていたが、12月20日から06年3月31日までの期間限定で、使用済みパソコン買い取りを「121コンタクトセンター(121CC)」で受け付ける。買い取りの対象となるのは、2000年1月以降に発表したNEC製デスクトップパソコン「VALUESTAR」、ノートパソコン「LaVie」。使用済みパソコンの上限価格の提示と申込書の送付先確認を「121CC」で行った後、「リフレッシュPCセンター」が引き取りや査定、代金振込などの業務を行う。
これによってユーザーは、より気軽に買い取りの相談や申し込みを行うことができる。また、従来から実施している回収・リサイクルの申込みと、買い取りの申し込みが同一窓口で行えるため、利便性も向上する。期間限定で実施するが、ユーザの声を聞きながら、新たなサービスとしても検討するとしている。
企業向けには、個人情報や機密情報などのデータを、ハードディスクから完全に消去したいという要望に対応。使用済みパソコンをNECに引き渡す前に、ハードディスクに記録されているデータを自社で消去する「データ消去プログラム」を無償で提供する。同プログラムはOSに依存しない独自方式を採用しており、パソコンにフロッピーディスクをセットし電源を入れるだけで、簡単にデータを消去できる。
NECでは、03年から個人ユーザーを対象に、また04年からは企業ユーザーを対象に、NEC製パソコンの買い取りサービスを開始。買い取ったパソコンは、データ消去、OSやアプリケーションの再インストールなどを経て、再生パソコン「NEC Refreshed PC」として販売している。販売累計台数は05年12月末までに4万台に達する見込み。