NTT都市開発など、食の名所がアキバに誕生? 「秋葉原UDX」のテナント発表

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2005/12/09 16:08



 NTT都市開発(三田清社長)、ダイビル(広瀬忠邦社長)、鹿島建設(中村満義社長)の3社は、06年3月9日にオープン予定の「秋葉原UDX」の出店商業テナント36店を発表した。

 「秋葉原UDX」は、低層階の商業施設エリアと中高層階のオフィスエリア、約800台の地下駐車場からなる複合施設。地上22階、地下3階建てで、延べ床面積は16万1676m2。JR秋葉原駅前の新たなIT拠点として3社が開発を進めている「秋葉原クロスフィールド」の1施設で、主に集客機能を担う。

 1階から3階は商業エリア。店舗のほか、モバイル、ユビキタスなどの最新IT技術を展示するショールーム、イベントスペースも設置する。4階には、、多機能イベントホールのほか、「デザインミュージアム秋葉原(仮称)」もプレオープンする予定。さらに6階には、貸会議室「UDXカンファレンス」や、内科・皮膚科・歯科のクリニックモールの開設も予定している。

 商業エリアのテナントの中心は飲食店となっており、カフェやイタリアンなど、初出店や新業態での出店が多くを占める。現時点で店舗名が決定している出店テナントは、「TULLY'S COFFEE」やカレーの「アキバ海岸」、「ラーメン康竜」「だし茶漬け えん」など。オーガニック食材販売店やスーパーも出店し、3階は和食を中心とした人気店が軒を連ねる。「AKIBA-ICHI」と名づけられたこの飲食テナントエリアは、かつて秋葉原にあった「東京神田青果市場」の活気などをイメージしたもの。ランチから夜の一杯まで、さまざまなニーズに対応する。

 一方、5階から22階までのオフィスエリアは、専用エントランスと直通エスカレーターを備え、低層階の商業エリアからは完全に分離されている。5階にはカフェやコンビニエンスストア、銀行ATMなども用意し、利便性を高めた。

 「秋葉原クロスフィールド」では、産学連携の中核施設「秋葉原ダイビル」が05年3月オープンしたが、さらに「秋葉原UDX」が開業することで、グランドオープンとなる。