新日本石油、家庭用燃料電池システム、灯油仕様の「ENEOS ECOBOY」を商品化
新日本石油(西尾進路社長)は、灯油仕様家庭用燃料電池システム「ENEOS ECOBOY」を、06年3月20日より発売する。同システムは荏原バラード(大矢正克社長)および荏原製作所(島川文雄社長)との共同開発による。
電気と熱を同時に発生させるコージェネレーションシステムで、総合エネルギー効率が81%と高く、CO2の排出量も30?40%削減できる。また、マイナス10度でも運転でき、北海道や東北地方などの寒冷地の使用にも耐える。05年3月に商品化したLPG仕様家庭用燃料電池「ENEOS ECO LP-1」とあわせ、ほぼ全国どこでも利用が可能となる(極寒冷地・離島を除く)。
同社では、06年度、関東圏1都10県および北海道・東北・北陸の主要都市で限定100台の設置を計画している。なお、「ENEOS ECOBOY」を利用するには、エネルギー使用量などのアンケートおよび設置場所を調査の上、設置の可否を同社が決定する。また、同社と契約期間3年間のフルメンテナンスを前提とした「ENEOS ECO 契約」を締結する必要がある。同契約の契約料は年間6万円。灯油、水道、給湯などの配管工事、配線工事にかかる費用はユーザーの負担となる。
さらに、同社は家庭用燃料電池システムの普及に向け、情報発信するプロジェクト「ハイブリッドライフ・ラボ」を発足させる。