富士通など3社、サーバー不要の企業内統合コラボレーションソフト

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2005/11/30 10:24



 富士通は、富士通研究所(村野和雄社長)と富士通関西中部ネットテック(小西勝義社長)と共同開発した企業内統合コラボレーションソフト「CollabetDS(コラベットディーエス)」を発売した。価格は、単体が2万円、100コピーライセンス付が140万円。07年度末までに累計8万本の販売を目指す。

 企業内のイントラネットを対象に、「IP電話」「TV会議」に加え、「ファイル共有」「アプリケーション共有」など、PCを利用したさまざまなコミュニケーション機能を統合した。特別なサーバーや専用ハードを必要とせず、PCにソフトをインストールし、名前などの設定を行うだけですぐに使用できるのが特徴。

 IP電話・TV電話・TV会議は、最大同時に4人まで利用可能。インスタントメッセージ機能も備える。「ファイル共有」機能では、ドラッグ&ドロップで特定のファイルやフォルダのみを共有できるほか、「スケッチ」機能と組み合わせることで、共有したファイルに補足説明などを書き込むこともできる。「アプリケーション共有」機能では、アプリケーションの画面イメージだけを共有するため、ファイルそのものを相手に送る必要はなく、送り手と同じアプリケーションがインストールされていないPCでも画面を共有できる。

 さらに、「ファイル共有」や「スケッチ共有」の操作を、それぞれのPC間で同期させることができるため、画面のスクロールやページの切り替えなど、一方が操作した通りに他者の画面も動作することで、円滑なコラボレーションを促進できる。

 なお、次期バーションでは、同製品のコミュニケーション機能を外部アプリケーションから制御できるAPIを提供する計画。これによって、ユーザーの業務に対応した独自アプリケーションを開発することが可能となる。また、将来的には、インターネット経由で企業間や家庭でも利用できるよう、機能拡張を図る予定。