NTTデータなど、ICタグで子どもの事故減らせ! 交通安全への新たな試み
NTTデータ(浜口友一社長)、日産自動車(カルロス・ゴーン社長)、イッツ・コミュニケーションズ(野本弘文社長)、トレンディ(廣松伸子社長)、東急セキュリティ(波戸覺社長)の5社は、ICタグを利用したアイセイフティ「子ども見守りサービス」に「交通安全サービス」を追加した実験を行う。なお、アイセイフティとは、NTTデータが推進する、ITを活用して地域の安全・安心な環境を作るための取り組み。
05年4月から7月までの期間、横浜市みたけ台地区において、NTTデータ、イッツ・コミュニケーションズおよび東急セキュリティの3社は、子どもたちを犯罪から守る「子ども見守りサービス」の実験を共同で実施してきた。しかし、地域の安全確保には、防犯に加え交通事故低減も重要。特に都市周辺の住宅街は、起伏や住宅の壁などにより、見通しの悪い交差点があり、また交差点と子どもが遊ぶ公園が隣接しているなど、飛び出しや出合い頭によって、子どもが交通事故に遭うケースがある。
今回の取り組みでは、新たにITS(Intelligent Transport Systems)を活用して交通事故低減に積極的に取り組む日産自動車と、ICタグによる位置情報提供サービス技術の確立を目指すトレンディが参加することで、より高度なサービスの実用性を検証する。具体的には、クルマに専用の情報提供装置を搭載し、住宅街を走行する際に、タグを持つ児童などの「見守り対象者」が近づくと、ドライバーに音声で「近くに子どもがいます。注意してください」と注意を促す。これにより、見通しの悪い交差点で安全な運転を支援する。