日立、ALS患者など向けの意志伝達装置「伝の心」の改良版を発売
日立製作所ユビキタスプラットフォームグループ(江幡誠、グループ長&CEO)は、ALS(Amyotrophic Lateral Sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)患者などの身体障害者向け意志伝達装置「伝の心」の改良版を開発、日立ケーイーシステムズから発売した。価格は50万円。
意志伝達装置のベースとなるパソコンのモデルチェンジとソフトウェアの改良を行い、画面を見やすくする、メールを送信しやすくするなど使い勝手を向上させたもの。液晶ディスプレイを14.1インチTFT液晶から15インチスーパーラスタービュー液晶に変更、画面をより見やすくした。また、有線LANに加えて無線LANやDVDスーパーマルチドライブも搭載した
ソフトウェア面では、文書文字盤に新しく「送」を追加することで、あらかじめ設定した宛先に作成中の文書を直ちにメール送信できるようになった。また、マウスカーソルの周辺をつねに拡大表示する機能をサポート。マウスカーソルをスイッチ入力操作で移動することで、ホームページ上の小さな文字や画像が見られるようになった。文書読み込み画面では、既に作成した文書名を文書名や作成した日付で一覧表示。目的の文書が選びやすくなった。
今回の改良は、利用者から寄せられた要望に対応したもので、今後も、操作性の向上と機能強化に取り組む方針。